アメリカハコガメ属
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?アメリカハコガメ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() カロリナハコガメ Terrapene carolina |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
アメリカハコガメ属(亜米利加箱亀属、Terrapene)は、爬虫綱カメ目潜頚亜目ヌマガメ科に属する生物分類項の1つ。模式種はカロリナハコガメ。
目次 |
[編集] 分布
[編集] 形態
最大種はカロリナハコガメで最大甲長21.6cm。最小種はネルソンハコガメで最大甲長15cm。ハコガメの名の通り頭部と四肢を甲羅に引っ込めた後、腹甲を折り曲げて箱の様に蓋をすることができる。
背甲はドーム状に盛り上がるが、水棲傾向の強いヌマハコガメでは泳ぐ際に水の抵抗を減らすための適応か甲高は低い。
[編集] ハコガメ
腹甲を折り曲げて蓋をする機能は完全に蓋が出来ない種も含めると同じヌマガメ科のヨーロッパヌマガメ、ブランディングガメ、イシガメ科のアジアハコガメ属、アジアヤマガメ属、マルガメ属、ドロガメ科、スッポン科のハコスッポン亜科、ヨコクビガメ科のハコヨコクビガメ属(前葉のみ可動)等がほぼ同じ構造を持ち、また背甲を折り曲げる機能を持ったリクガメ科のセオレガメ属がいる。甲羅を可動させるメリットとしては外敵や乾燥に対する防御や、産卵の際に大きな卵を産みやすくなる等の理由が考えられている。
[編集] 生態
森林や草原、ニシキハコガメの亜種ミナミニシキハコガメは半砂漠地帯に生息するが、水棲傾向の強いヌマハコガメは流れの緩やかな河川や池沼に生息する。陸棲傾向の強い種でも避暑や交尾の際に水に入ることはある。
食性は雑食性で魚類、両生類、小型爬虫類、小型哺乳類、昆虫類、節足動物、甲殻類、貝類、動物の死骸、果実、植物の葉、キノコ等を食べる。繁殖形態は卵生。
[編集] 分類
- Terrapene carolina カロリナハコガメ Common box turtle
- Terrapene coahuila ヌマハコガメ Aquatic box turtle
- Terrapene nelsoni ネルソンハコガメ Spotted box turtle
- Terrapene ornata ニシキハコガメ Ornate box turtle
[編集] Status
- ワシントン条約II類
[編集] 人間との関係
ネイティブアメリカンは食用としていたとされる。属名のTerrapeneはネイティブアメリカンの言葉で「食用ガメ」の意(狭義ではダイヤモンドガメ)で食用とされたことに由来する。
現在は環境破壊やペット用の乱獲のよって本種の生息数は減少している。
ペットとして流通するが本属が1995年にワシントン条約II類に記載されてからはアメリカからの輸出はほぼなくなっている。 主に流通するのはカロリナハコガメで、日本国内での飼育下繁殖個体の流通は増えている。その他の亜種の流通は非常に稀か、ワシントン条約付属書I類に記載されているため流通はない。
[編集] 関連項目
- ヌマガメ科
- ヌマガメ亜科
カテゴリ: カメ | 動物関連のスタブ項目