イワタバコ科
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イワタバコ科 | ||||||||||||
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分類(クロンキスト体系) | ||||||||||||
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学名 | ||||||||||||
Gesneriaceae Dumortier nom. cons. |
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亜科 | ||||||||||||
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イワタバコ科 (Gesneriaceae) は、双子葉植物の科で、クロンキスト体系ではゴマノハグサ目に入れ、APG植物分類体系ではシソ目に含められる。世界の熱帯から亜熱帯を中心に、一部は温帯域にかけて、約140-150属2000-3200種ほどが属する大きな科である。日本にもイワタバコなどの自生種がある。
目次 |
[編集] 分類・形態
ほとんどが多年生の草本であるが、一部低木があり、ごくわずかだが高木もある。岩肌(イワタバコなど)や他の樹木に着生するものもある。花は花弁の合着する合弁花で、5裂する。
アジア・アフリカに分布するCyrtandroideaeと、中南米や西インド諸島に分布するGesnerioideaeの二つの亜科に大きく分けられる。
[編集] 園芸種
アキメネス、グロキシニア、セントポーリア、ストレプトカーパスなど花の美しいものは、鉢物として観賞されているが、セントポーリアなど暑さ寒さに弱いものもある。繁殖は葉挿しや挿し木が一般的だが、実生も可能。その場合原種以外は親と違う花が咲く可能性が高い。また、クローニングである葉挿しや挿し木ですら維持できない形質もある(セントポーリアの縞花など)ので特殊な繁殖方法が必要なものもある。
[編集] 日本産のもの
日本には下記のようなものを産する。このうち、日本本土で普通なものはイワタバコのみで、シシンランはまれな着生植物、イワギリソウは国のレッドデータブックで絶滅危惧IB類、それ以外のものは南西諸島に分布する、立ち上がる草ないし灌木状のものである。
- マツムラソウ属 Titanotrichum:マツムラソウ
- イワタバコ属 Conadrum:イワタバコ
- イワギリソウ属 Opthandra:イワギリソウ
- ツノギリソウ属 Hemiboea:ツノギリソウ
- シシンラン属 Lysionotus:シシンラン
- ヤマビワソウ属 Rhynchotechum:ヤマビワソウ
- ミズビワソウ属 Cyrtandra:ミズビワソウ
[編集] 外部リンク
- Gesneriaceae in Watson, L., and Dallwitz, M.J. 1992 onwards. The families of flowering plants: descriptions, illustrations, identification, and information retrieval. Version: 29th July 2006. http://delta-intkey.com