オケラ (植物)
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?オケラ | ||||||||||||||||
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分類(クロンキスト体系) | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Atractylodes japonica | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
オケラ |
オケラ(朮、Atractylodes japonica)はキク科の多年草で、近縁種とともに漢方薬として用いられる。また若芽を山菜として食用にもする。古名はウケラ。
雌雄異株。花は白く、アザミに似て筒状花だけの房状の頭状花序となる。葉は茎の下部では奇数羽状複葉になる。花序の下側につく苞葉も羽状。日本から中国にかけて野生する。また中国原産の近縁種で栽培されるものにオオバナオケラA. ovata、ホソバオケラA. lancea などがある。
漢方ではこれらの根茎を蒼朮(ソウジュツ)、あるいは白朮(ビャクジュツ)と称する。芳香性の精油を含み、健胃用などに用いられる。日本薬局方では、蒼朮はA. lancea De CandolleおよびA. chinensis Koidzumi(=A. lancea De Candolle var. chinensis Kitamura)の根茎、白朮はA. japonica Koidzumi ex KitamuraおよびA. ovata De Candolleの根茎としている(古くは蒼朮の皮を剥いだものを白朮とも称した)。