オールレンジ攻撃
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オールレンジ攻撃(オールレンジこうげき、All Range Attack)は、アニメ『機動戦士ガンダム』をはじめとする「ガンダムシリーズ」に登場する、架空の兵器における攻撃手法の一種である。
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[編集] 概要
「全方位攻撃」とは本来、発射元を中心に扇状、或いは球状に砲弾をばら撒く飽和攻撃を意味する語句であるが、ガンダムシリーズ内におけるオールレンジ攻撃はそれとは意味合いが異なり、遠隔誘導端末を用いたビームやミサイル砲撃による多角攻撃、すなわち「全方位の敵に対し、その敵機を中心に全方位から攻撃できる兵器、及びその攻撃」を示す。この戦法ではパイロットの空間認識能力にもよるが、複数の敵を同時に攻撃、或いはひとつの標的に対して自機とは別の方向から攻撃を加えることが可能となり、事実上死角が存在しないことを意味する。この場合、目標にとっては想定外の方向から砲撃を加えられる他、回避行動そのものを予測されている可能性も高く、被弾する確率は極めて高い。
しかし、この攻撃はパイロットの空間認知能力に依存する面が大きく、宇宙世紀及びアフターウォー作品の劇中では主にニュータイプに、コズミック・イラ作品においても特別なパイロットによる運用に限られている。
また、使用する武器の特性上、大気圏内で浮遊し続ける推力を所持しておらず、宇宙空間及び月などの低重力の空間でしか使用できないと言われるが、キュベレイMk-Ⅱ、サイコガンダム-Ⅱ、コルニグス等、1Gで使用している例があり、これを覆す根拠はない。 宇宙世紀におけるファンネルミサイルは、ミノフスキー粒子の影響下でありながらミサイルに誘導性を持たせるためにサイコミュシステムを採用している。またアフターウォーにおけるビットモビルスーツだけはそれ自体が本体と同等の性能を有する遠隔操作を前提とした独立したモビルスーツであるため、本体が活動できる場所であれば使用する空間に左右されない兵器であるといえる。また、本体と同型のデザインにする事で本体をカモフラージュする効果がある。
[編集] オールレンジ兵器の種類を分ける因子
オールレンジ兵器の明確に種類を分ける際の要因は、主に以下の5つが挙げられる。
- ジェネレーターの搭載有無
- 有線であるか無線であるか
- 脳波制御かマニュアル制御かオート制御か
- コンピュータにより操作補正を受けているか(厳密にはフル規格のサイコミュとされるデバイスであっても、多少のコンピュータ・アシストが介在している可能性もある。)
- ビーム兵器で在るか否か
例えば、
- ブラウブロの有線メガ粒子砲の場合
- 1.:ジェネレーターが無し、2.:有線、3.:脳波制御、4.:コンピュータによる操作補正なし、5.:ビーム兵器であると区別ができる。
- ファンネルミサイルの場合
- 1.:ジェネレーターが無し、2.:無線、3.:脳波制御、4.:コンピュータによる操作補正なし、5.:ビーム兵器ではなくミサイル兵器であると区別ができる。
- スーパードラグーンの場合
- 1.:ジェネレーターが無し、2.:無線、3.:脳波制御、4.:コンピュータにより操作補正を受けている5.:ビーム兵器であると区別ができる。
と分けられる。
[編集] 備考
アニメーション映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を最後にオールレンジ攻撃用兵器はあまり登場しなくなったが、これは元々、巨人同士が挌闘戦をするということを理由づけるためにミノフスキー粒子などの設定を作ったのに、アニメ『機動戦士Ζガンダム』以降の作品ではファンネルを使いすぎており、これでは本来の意図から外れてしまうため、監督の富野由悠季自身があえて使わないようにしたといわれている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 各世界観におけるオールレンジ攻撃
[編集] 宇宙世紀におけるオールレンジ攻撃
宇宙世紀を世界観とする作品におけるオールレンジ攻撃は、主にニュータイプ及び強化人間がサイコミュ制御による複数の遠隔誘導端末を用いて行う手法が一般的である。歴史的には一年戦争時、ジオン公国のフラナガン機関にて開発されたニュータイプ専用モビルアーマー・ブラウ・ブロに搭載された有線式メガ粒子砲砲塔が最初である。その後、エルメスに搭載された無線制御の小型宇宙艇・ビットが開発され、さらにグリプス戦役時にはエネルギーCAPを用いたファンネルが開発され、一般化していく。戦後、地球連邦軍も接収した公国軍の施設等から接収したサイコミュ及び周辺技術を基に独自の研究を続け、グリプス戦役期には飛躍的な発展を見せる事となる。
ニュータイプ対応兵器による戦果は圧倒的なものではあったが、オールレンジ攻撃用兵器を操作可能なレベルのニュータイプはその絶対数が限られており、パイロットの調達が極めて困難であったため、当初は戦略的な決定打とは成り得なかった。しかし、それらは単独の機動兵器としては破格の戦果を達成しており、サイコミュが持つ潜在的な戦術的・戦略的価値は計り知れないものであった。このため、サイコミュ自体の高性能化はもとより、ニュータイプ能力を持たなくてもオールレンジ攻撃に近い戦法を実現するインコム・システムや人工的にニュータイプを養成、或いは能力を付与するクローニング、強化人間等の開発技術も進められていく。これらの技術はその後幾つかの戦乱を経てより洗練された技術として確立されていくが、人道的見地からの問題点も大きく、地球連邦にとっての仮想敵であったジオン共和国の消滅と、それに伴う軍縮の動きと共に衰退していった。宇宙世紀0100年を過ぎる頃となるとサイコミュ兵器自体が影を潜めることとなり、宇宙世紀0153年頃には若干数が姿を見せるように留まっている。
[編集] 有線式メガ粒子砲
有線式メガ粒子砲(ゆうせんしきメガりゅうしほう、Wired Type Mega Particle Cannon)は、アニメ『機動戦士ガンダム』より登場する、有線式のオールレンジ攻撃用兵器である。
最も原始的なタイプのオールレンジ攻撃用兵器であり、ブラウ・ブロに初めて搭載された。有線ケーブルで脳波からの命令を伝達することにより、機体に搭載されているメガ粒子砲砲塔の一部を分離して数十キロメートル以上離れたところから攻撃することを可能にしたものである。一年戦争末期には、ジオングなどのモビルスーツの腕部にこの機能を搭載した有線アーム(ゆうせんアーム、Wired Arm)として発展した。
一年戦争後は無線式のファンネルが発展したために、それほど一般的なオールレンジ攻撃用兵器とはならなかったが、ニュータイプ兵でなくても運用可能な準サイコミュの発展と相まって、有線アーム、有線クローなどの形で一部のモビルスーツに搭載されている。一部には無線式のものも存在するが、操作性やコストの問題から、採用例は極少数に留まっている。 なおガンダムF91のラフレシアはテンタクラーロッド125本(25×5)を装備しているが、これは先端にメガ粒子砲とチェーンソーを備えた触手型ユニットで、やはり有線式サイコミュである。 目次へ移動する
[編集] ビット
ビット (Bit) は、アニメ『機動戦士ガンダム』より登場する、無線式のオールレンジ攻撃用兵器である。
サイコミュによって脳波で遠隔操作を行う自走式のビーム砲台で、ニュータイプおよび強化人間のみが扱える。ミノフスキー粒子が形成する立方格子の振動伝播を応用したミノフスキー通信を使うことで無線誘導が可能となり、ビットとして結実した。
ジオン公国軍のエルメスなどに初めて搭載された。ジェネレーターを搭載していたために大型であったが、後にエネルギーCAPを搭載し小型化を実現したファンネル(ファンネル・ビット)へと発展した。
α・アジールに搭載されたファンネルおよびνガンダムに搭載されたフィン・ファンネルは再びジェネレータが搭載され、稼働時間を延ばすことで攻撃の持続時間を増やす事に成功している。ジェネレータを搭載しているためこれらの兵器は厳密にはファンネルではなくビットに属するものであるとも言えるが、これらが開発された時代では既にサイコミュ制御兵器の名称として「ファンネル」の方が普及していたため、これらもファンネルの名を付けられている。
しかし、後の宇宙世紀0130年代頃は再び「ビット」の名前が普及したのか、木星帝国のMAエレファンテに搭載されたオールレンジ攻撃用兵器はビットとなっている(少なくとも劇中、キンケドゥ・ナウはビットと呼んでいる)。
- なお、アニメ『機動戦士ガンダム』企画段階での名称はドクであった。
en:Universal Century Technology#Funnels and Bits
[編集] ファンネル
ファンネル (Funnel) は、アニメ『機動戦士Ζガンダム』より登場する、無線式のオールレンジ攻撃用兵器である。ビットの発展型であり、正式にはファンネル・ビット (Funnel Bit) またはファンネル型ビット (Funnel Type Bit) というが、単にファンネルと略すのが一般的となっている。
サイコミュ(人間の脳波によって機械を思考制御するためのシステム)を用いて、母機(モビルスーツ又はモビルアーマー)から分離して無線(正確には通常の電波による無線ではなくミノフスキー通信による)で遠隔操作され、搭載されているビーム砲を用いて攻撃を行う小型兵器である。ファンネル・ミサイルと呼ばれる、ミサイルをサイコミュでコントロールすることにより攻撃を行う兵器もある。
最初に登場したファンネルは『機動戦士Ζガンダム』に登場したキュベレイに装備されたものであり、その形が漏斗(ファンネル)に似ていたため、そう名付けられた。以降、ファンネルは、この体系の兵器の一般名称となっていく。そのため、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では漏斗型ではなく、円筒型(ヤクト・ドーガ及びサザビー)や板状(νガンダム)のファンネルと呼ばれる兵器が登場する。
ファンネルとビットの大きな違いとして、ビットにはジェネレータが内蔵されていたため、稼動する際のエネルギーを単体で生み出す事はできたが小型化が難しく、当時のモビルアーマーほどの大きさの母機でないと扱う事はできなかった。当時のニュータイプ用モビルアーマーは、有線式のブラウ・ブロで高さ60.2m、ビットを搭載したエルメスは同じく高さが85.4mもあった。もっともこの高さはブラウ・ブロの場合攻撃端末2機(2連装)を、エルメスの場合はビット運用用のアンテナの高さを含むものだが、いずれにしても並んだモビルスーツがおもちゃに見えるほどの大きさであった。これは、サイコミュ自体の小型化が難しかった事も一因となってはいる。
しかしグリプス戦役期以後次第に小型化が進み、第二次ネオ・ジオン抗争期にはサイコミュ搭載モビルスーツも一般的なモビルスーツと殆んど変わらないサイズとなり、機動性の面でも一般的なモビルスーツと同等以上となった。それに伴い、当初ニュータイプ専用機の主兵装だったファンネルは、補助装備へとその位置づけが変化してゆく(勿論、ファンネルの高性能化は続けられている)。
ファンネルでは、エネルギーCAPの技術向上のため、ファンネル本体内に稼動に必要なエネルギーを蓄積する事が可能となった。そのためジェネレータをファンネル本体に搭載せず、母機(モビルスーツ等)にてエネルギーの充填を行う形で小型化が可能となった。エネルギーを母機にて再充填しながら使用する手間が増える事と活動時間がビットより短くなったのがデメリットであるが、量産化は容易となった。
宇宙世紀0203年頃(小説『ガイア・ギア』)にはニュータイプがほとんど存在しなかったため、オールドタイプにも使用可能なファンネルが開発されている。
en:Universal Century Technology#Funnels and Bits
[編集] フィン・ファンネル
フィン・ファンネル (Fin Funnel) は、アニメーション映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より登場する、無線式のオールレンジ攻撃用兵器である。νガンダムに搭載された、アムロ・レイ考案のファンネルを指す。直訳すると、「ひれの漏斗」となる。 [1]
ファンネルはエネルギーCAPの採用により、その前身であるビットと比べ小型になり、ネオ・ジオン系列機のファンネルは高出力レーザーの採用等により更なる小型化が進められてきたが、フィン・ファンネルは逆に大型化し稼動時間を大幅に向上させている。よって種類別ではビットに特定される。
フィン・ファンネルは小型ジェネレータと開放型のメガ粒子加速帯(メガ粒子偏向機)を搭載し、既存のビットなどのサイコミュ制御兵器より遥かに強力なビームで攻撃が可能となっているほか、発生するメガ粒子をファンネル間に膜状に展開し、防御障壁として使用する事が可能であるフィン・ファンネル・フィールドが展開される。
また、それ自体が三つのブロックからなる羽根状のAMBACユニットとして作用するため、これを搭載するモビルスーツの運動性と稼働時間の向上にも成功している上、ファンネルそのものにも高度な運動性と稼働時間を付与することとなった。劇中でギュネイ・ガスが、ファンネルが長時間使用できることに疑問を持っているが、これはフィン・ファンネルがジェネレーターを搭載している上、AMBAC機能が付与されているため既存のファンネル以上の稼働時間を誇っていることを表している。また、通常のファンネルとは大きく外見が違うため、当初はギュネイ・ガスが放熱板と誤認している。
νガンダムに装備されたものは機体が急造だったこともあり、一度射出すると本体に戻すことが出来ないが、Hi-νガンダムでは再充電が可能になっている。出力は3MWで1チャージで装弾数7発となる。
- ^ 全く余談であるが、スーパーロボット大戦シリーズにてこの武器を使用すると、アムロ・レイが射出に際し「行け!フィン・ファンネル!」「フィン・ファンネル!」と叫ぶが、映像作品内ではこのような台詞を叫んだことは一度もない。アムロとνガンダムは元から人気がある上に作品中では両者とも最強に等しい能力を有するため使用頻度が高く、作品を知っている知らないに関わらず、繰り返しこの台詞を聴くことによってプレイヤーの心に深く刻み込まれていった。こうして、「フィン・ファンネル!」はあたかもアムロの名台詞であるかのような認識を持たれるに至る。なお、アムロに限らず同武器を使用できるキャラクターであれば全員同じような台詞を叫ぶ。尚、何故この様な台詞が当たり前の様に使われるのかというと、アムロの声優である古谷氏が、自分もスーパーロボット(マジンガーZ等)の様に何か必殺武器の名前を叫びたい、と言いだしたから…という話がある。原作ではシャアやハマーンがファンネルを使用する時に「ファンネル!」と言ったことがある。
en:Universal Century Technology#Funnels and Bits
[編集] ファンネルミサイル
ファンネルミサイル (Funnel Missile) は、小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場する、無線式のオールレンジ攻撃用兵器である。
サイコミュにより無線誘導が可能になったミサイルであり、宇宙世紀0104年頃に完成した。このファンネルミサイルが初めて搭載されたのはΞガンダムおよびペーネロペーであり、宇宙世紀0203年頃(小説『ガイア・ギア』)には通常のビームタイプのファンネルと共にこのミサイルタイプも装備している。
宇宙世紀世界においてモビルスーツという兵器が誕生したのは、元来、ミノフスキー粒子散布下での誘導兵器が使用できないことが起因であったが、ファンネルミサイルは再度、誘導兵器を脅威とすることに成功している。また、従来のファンネルと異なりビーム発生機構を必要としないため、非常に小型化することが可能であり、モビルスーツ単機の搭載数も格段に向上している。
- なお、富野由悠季の小説では、これ以前の作品でもみなビットやファンネルにはビームタイプとミサイルタイプが存在し、『閃光のハサウェイ』独自の設定という訳ではない。Ξガンダムやペーネロペーに搭載されているのがファンネルミサイルという設定になったのは、ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場してからである。
[編集] インコム
インコム (Incom) は、フォトストーリー『ガンダム・センチネル』(設定上はアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』)より登場する、有線式のオールレンジ攻撃用兵器である。
準サイコミュ制御による誘導攻撃兵器の一種であり、平たい円柱形をしたものが一般的である。内部に誘導用のワイヤーが巻かれており、これを繰り出しつつ内蔵推進器によるパルス状のロケット推進を行う事で展開する。ワイヤーは弛みが発生しない様、常に一定の張力が掛けられており、方向変換の際にはリレーインコムと呼ばれる中継器をワイヤー上に射出し、本体のベクトル変更を行う。また、ユニットの回収はワイヤーの巻取りによって行われる。このデバイスの操作は主に前述の準サイコミュによって行われるため、パイロットの特別な空間認識能力に依存する事無く、ファンネル兵器によるオールレンジ攻撃に近い戦法を実現が可能となっている。しかし、コンピュータによるアシストを経てもインコムの制御は2次元的な挙動が限界であり、ファンネルほどの複雑な攻撃は不可能である。
このシステムを本格的に搭載した初の機体が、サイコガンダムの小型普及機であり、地球連邦軍オーガスタ研究所にて開発されたガンダムMk-Vである。同機は宇宙世紀0088年初頭、小惑星ペズンに駐留していた教導隊の一部将校がニューディサイズを標榜し、エゥーゴ主導となった連邦に対し反旗を翻した「ペズンの反乱」(ガンダム・センチネル)時同組織に供与され、当時最先端のシステムを活かし多大な戦果を挙げている。また、インコムは地球連邦からの技術流出によってアナハイム・エレクトロニクスにも伝えられており、同社製のSガンダムにもその応用技術が採用されている。ニューディサイズ討伐隊の中核となったα任務部隊に配備されたSガンダムは月面都市エアーズの攻防において前述のガンダムMk-Vと相対する事となる。奇しくもインコム兵器を搭載した2機の最新鋭ガンダム・タイプMS同士の激突は、アナハイム製ガンダムとオーガスタ製ガンダムとのコンセプトの差異を明示すると共に、混沌の時代を象徴するが如き様相を展開した。
なおガンダムMk-Vはニューディサイズが入手した固体の他に2機が用意されていたが、開発に携わっていたティターンズのローレン・ナカモトの手引きによって1機がネオ・ジオンに渡り、後に第一次ネオ・ジオン抗争にて運用されるドーベン・ウルフの雛形となった。この機体にもインコム、及びその発展技術が搭載され、高い戦果を挙げている。第二次ネオ・ジオン抗争期においては、フィン・ファンネルとインコムの換装を可能とした量産型νガンダムが設計されているが、実戦配備された公式な記録はない。
また、Ex-Sガンダムの膝部には、リフレクター技術によるリフレクターインコム (Reflector Incom) が搭載されている。このデバイスは通常のインコムとは異なり、ビーム・ガンを搭載せず、Iフィールド発生器を主体としたユニットとなっている。これを有線で射出し、瞬間的にIフィールドを展開する事でMS本体からユニットに向けて放たれたビームを偏向させ、敵機に命中させるといった運用形式をとる。運用方法としてはサイコガンダムMk-IIに搭載されるリフレクタービットに近い機能を有するリフレクターインコムであるが、防御用に用いることは出来ない。なぜなら、まずこのユニットの運用にはビームをリフレクターインコムという極めて小さな的に確実に命中させること、標的の位置並びに回避行動に伴う近未来予測位置を的確に、それも瞬時に把握することが必須となるからである。Ex-Sガンダムは自機からの攻撃を行う際、これらのシークエンスを全て高性能・高精度の火器管制システム、ALICEに一任することによって実現したが、敵機から放たれる攻撃を的確に予測するためには、ニュータイプ並の高度な空間認識能力が必要とされる。
en:Universal Century Technology#Incoms
[編集] ミノフスキー・コントロール使用の兵器
ミノフスキー通信の応用技術で宇宙世紀0150年前後にベスパ(旧サイド2サナリィの技術陣)により開発されたとされている。MS本体から離れた装備に対してサイコミュを用いずに遠隔操作を行うというものである。 詳しくはミノフスキー・コントロールを参照。 具体例ではザンスカール帝国側ではゾロのボトムターミナル。 また、リガ・ミリティア側でもVガンダムやV2ガンダムの分離、合体技術に使用されている。 このミノフスキー・コントロール技術により従来はインコムとしてしか使用できなかった兵器が有線を取り払い無線型のインコムとしての使用ができるようになった。他の世界で例えるなら簡易型ドラグーンの様な兵器体系が使用できるようになったと考えて差し支えない。
[編集] その他のオールレンジ攻撃用兵器
オールレンジ攻撃用兵器は上記以外にも多種多様なものが開発されたが、いずれもその絶対数は多くない。
- リフレクタービット (Reflector Bit)
- サイコガンダムMk-IIには、上記のリフレクターインコムと同じリフレクター機能を持つリフレクタービット(レフレクタービットとも)が搭載されている。こちらはサイコミュによって制御され、サイコガンダムMk-IIが発した大量のビームを反射して攻撃する。
- 有線サイコミュ式ビーム・ソード (Wired Psycomu Beam Sword)
- サイコガンダムMk-IIに搭載されたサイコミュ制御による射出式の有線ビームソード。ビームソードの他、指先に1基、計5基のビーム砲を搭載する。技術的には有線サイコミュ兵器(ジオングの射出式腕部)有線サイコミュアームに近い物である。
- 有線サイコミュハンド (Psycomu Hand)
- サイコガンダムMk-IIを参考としたドーベン・ウルフの射出式腕部ユニット。有線式メガ・アームとも呼ばれる。ビーム・ガンを搭載する他、高圧電流を敵機に送り込むショック・バイトとしての機能を有する。準サイコミュによって制御され、指揮官機のものはレーザー通信による無線操作が可能。
- マザーファンネル (Mother Funnel) とチルドファンネル (Child Funnel)
- ゲーマルクは、マザーファンネルとチルドファンネルという親子式のファンネルを搭載しており、マザーファンネルを遠隔操作した後、その中にあるチルドファンネルを展開することで、より広範囲のオールレンジ攻撃を仕掛けることができる。
- モビルビット (Mobile Bit)
- うしだゆうじの漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場したバギ・ドーガには、モビルビットと呼ばれるバッタ状のオールレンジ攻撃用兵器が搭載されている。このモビルビットはコンピュータ制御により半自立行動し、近接戦闘も可能となっている。
- アンチ・ファンネル・システム (Anti-Funnel System, AFS)
- 松浦まさふみの漫画『機動戦士ガンダムREON』に登場したガンダムREONには、アンチ・ファンネル・システムと呼ばれる、オールレンジ攻撃用兵器を無効化する技術が搭載されている。対オールレンジ攻撃用兵器といえる。
- en:Newtype#Anti-funnel System
- テンタクラーロッド (Tentacler Rod)
- モビルアーマー・ラフレシアが大量に装備する触手型のオールレンジ攻撃用兵器。ネオ・サイコミュで制御する。
- フェザーファンネル (Feather Funnel)
- 富野由悠季・長谷川裕一の漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場するモビルアーマー・ディビニダドは、フェザーファンネルと呼ばれる使い捨てのファンネルを搭載している。
- 建造時代が不明なゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズオリジナルモビルスーツ・フェニックスガンダムもこれを装備している。
[編集] 未来世紀におけるオールレンジ攻撃
未来世紀を世界観とする作品におけるオールレンジ攻撃については、詳細は不明である。ガンダムローズに搭載されているローゼスビット (Roses Bit) は、宇宙世紀におけるファンネルのようなものであり、リモコンにより操作されるというが、具体的な技術は明らかになっていない。
[編集] アフターコロニーにおけるオールレンジ攻撃
アフターコロニーを世界観とする作品において、オールレンジ攻撃の概念はほとんどないようだが、モビルドールを人間の意志で遠隔操作するシステムはアフターウォーのビットモビルスーツと同様、一種のオールレンジ攻撃ともいえる。
en:After Colony technology#Mobile Doll system
[編集] アフターウォーにおけるオールレンジ攻撃
アフターウォーを世界観とする作品におけるオールレンジ攻撃は、主にニュータイプ及び人工ニュータイプがフラッシュシステムを用いて制御を行うのが一般的な手法であり、宇宙世紀における手法と何ら代わりはない。
パトゥーリアに搭載されている有線ビーム砲(ゆうせんビームほう、 Wired Beam Cannon)は、宇宙世紀における有線式メガ粒子砲とほぼ同じものであり、またベルティゴに搭載されているビット (Bit) は、宇宙世紀におけるファンネルとほぼ同じものである。また、この世界における特色はビットモビルスーツと呼ばれる多数の無人モビルスーツを攻撃端末として用いることが可能という点である。
en:After War Era technology#Bits
[編集] ビットモビルスーツ
ビットモビルスーツ (Bit Mobile Suit) は、『機動新世紀ガンダムX』より登場した無人モビルスーツ。ニュータイプが母機となるモビルスーツよりフラッシュシステムによって遠隔操縦する。
ガンダムタイプ各機にはそれぞれ専用の、母機と同様の能力や武装を有するビットモビルスーツが制作され、母機一機あたり12機のビットモビルスーツが割り当てられ一つの部隊を構成していた。これらのうちガンダムレオパルド用のGT-bit、ガンダムエアマスター用のGW-bitは第7次宇宙戦争でことごとく失われたようで、劇中に登場するのはガンダムX用のGX-bitのみである。
ガンダムタイプ以外でも戦後制作されたラスヴェートのためにビットモビルスーツが制作されている。これは母機と外見が頭部含め全く同じという特徴を持つ。
月面基地には自衛用のビットモビルスーツが配備され、D.O.M.E.の意志によって動かされていた。月面基地を制圧しようとするものを退ける一方で、真実を知るべき人々に対してはこれを導く役目も果たした。
en:After War Era technology#Bit Mobile Suits
[編集] 正暦におけるオールレンジ攻撃
正暦を世界観とする作品におけるオールレンジ攻撃はアニメ『∀ガンダム』劇中には登場しないが、ターンXには宇宙世紀の延長としてサイコミュによるオールレンジ攻撃用兵器ブラディ・シージが搭載されているという。
[編集] コズミック・イラにおけるオールレンジ攻撃
コズミック・イラを世界観とする作品におけるオールレンジ攻撃は、主に非常に高い空間認識能力を持つパイロットがガンバレルシステムあるいはドラグーンシステムを用いて制御を行うのが一般的な手法である。
月面を含む宇宙空間では無敵ともいえる兵器だが、攻撃対象のパイロットがエースだったり、ドラグーンの適性があると話は違ってくる。キラ・ヤマト、カナード・パルス、ラウ・ル・クルーゼ、レイ・ザ・バレル、シン・アスカ、アスラン・ザラ、ムウ・ラ・フラガ、叢雲劾、イライジャ・キール、イルド・ジョラール、タキト・ハヤ・オシダリ(戦闘中のシーンはないがプロヴィデンスザクと戦闘し、生き残っていることから対応できたと思われる)がオールレンジ攻撃に対して回避・防御などの対応が出来ている。この内、ドラグーンの端末を捕捉して撃墜出来た者はキラ、カナードの2名で、機動力がドラグーンより劣る機動兵装ポッドやガンバレルを破壊したのはアスラン、レイ、ラウ、イルドの4人である。なおドラグーン端末を含め、ドラグーン装備のモビルスーツを初見で落としているのはキラだけである。エースの中のエースでも初見で撃墜することが難しい。しかしドラグーンやガンバレルにのみ特化した機体だと、攻撃ユニットを全て掻い潜られて接近されたり、落とされると攻撃手段をほぼ失ってしまう。実際に劇中に於いてムウの駆るメビウス・ゼロがラウのシグーやジンに接近を許したために度々戦線を離脱している(メビウス・ゼロにはリニアガンも装備されているが接近戦での使用は難しい)。これを回避するために、プロヴィデンスやレジェンドは機体本体にも高い戦闘能力が備わっており、仮にドラグーンを全て切り抜けられて本体に接近を許しても、撃退可能になっている。 ガンバレルストライカーやアカツキでは、ドラグーンが換装タイプのバックパックに装備されている。特にガンバレルダガーは戦闘中にガンバレルを失った際、新しいガンバレルストライカーを母艦から発進させ、換装するという戦法を見せている。 また、カオスやストライクフリーダムの場合は、機体本体にも多数の敵を圧倒するだけの火器が装備されており、実際にドラグーンユニットが可動砲台として使えない重力下でも多大な戦果をあげている。ちなみにレジェンドは、ドラグーン端末を可動砲台として運用することも可能である。
[編集] 空間認識能力
余談ながら非常に高い空間認識能力を持つ者は、宇宙世紀で言う所のニュータイプの様な描写で描かれている。そのため、ファンの間では「空間認識能力を持つ者=ニュータイプ」という定義が出来上がりつつある(既にガンダムウォーでは、ムウ・ラ・フラガなどはニュータイプ扱いとなっている)また、コズミック・イラの世界ではドラグーン適性≒高い空間認識能力とされている。(厳密には違う可能性があり。)
劇中でドラグーンに対する適性を持つ者と確認されているのはプレア・レヴェリー、ムウ・ラ・フラガ(ネオ・ロアノーク)、ラウ・ル・クルーゼ、モーガン・シュバリエ、コートニー・ヒエロニムスである。また彼ら以外にも、キラ・ヤマトもドラグーンを操っているがストライクフリーダムに搭載されたスーパードラグーンは「使用者の空間認識能力に依存しない次世代システム」をベースとしながら独自の改良を加えている。レイ・ザ・バレルもドラグーンを操ってはいるがレジェンドに搭載されたドラグーンは第二世代のものであり、量子インターフェイスの改良により空間認識能力が低くともパイロットとしての技量が高ければ操る事が可能である。そのため、レイが本当に高度な空間認識能力があるかどうかは疑問視する声もある。しかし、レイはラウと全く同じ遺伝子を持っており、劇中でもエグザスのガンバレルを的確に迎撃しているため、適性を持っている可能性は高い。またキラとレイは適正者が起こすニュータイプのような描写がある。なお、スティング・オークレーはカオスの機動兵装ポッドを操っているが、特に優れた空間認識力がなくとも2基程度のドラグーン端末であればパイロットの技量次第では扱える。よってスティングに適性があるか定かではない。
コズミック・イラの世界では、空間認識能力を司る遺伝子的要因はまだ発見されておらず、遺伝子のコーディネートによって空間認識能力に優れた人間を生み出すことはできない。
[編集] ガンバレルシステム
ガンバレルシステム (Gunbarrel System) は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』より登場する、有線式のオールレンジ攻撃用兵器及びその制御システムである。
ガンバレル搭載機としてメビウス・ゼロが有名であるが、この機体は量子通信機の実用化以前に開発されたため、ポッドの誘導方式は無線式ではなく有線式である。メビウス・ゼロ当時はガンバレル技術が発展途上であったため、後に開発されたドラグーンシステムより機動性に劣っていた。しかし、その後の改良の成果によるものか、ガンバレルストライカー、エグザスの頃になると、ドラグーンに迫るほどの性能を見せるようになった(有線式であるため、ケーブルが切断してしまうと操作不能になる点は変わりない)。
本システムの操作に使用される入力用インターフェースは特殊なもので、三次元空間で物体の位置を瞬時に把握する能力「空間認識能力」が際立って高い人間の脳内にある物体配置を読み取り、フィードバックしつつ連携運用するという物で、それにより端末の射出・収納からビーム砲の正射まで、パイロットは自らの手足を一切使わずにシステムを操作できる。
よって、ガンバレルと第一世代ドラグーンシステムの差異と言えば有線式で情報を伝達するか量子通信で情報を伝達する差だけであった。
[編集] ドラグーンシステム
ドラグーンシステム(DRAGOON System: Disconnected Rapid Armament Group Overlook Operation Network System、分離式統合制御高速機動兵装群ネットワークシステム)は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』より登場する、無線式(一部は有線式)のオールレンジ攻撃用兵器及びその制御システムである。 なお、"ドラグーン"という単語自体は竜騎兵という意味である。
モビルスーツあるいはモビルアーマー本体から分離され独立した攻撃機として機能する、オールレンジ攻撃(全周囲攻撃)と広領域戦闘性に優れた兵装である。各端末は個別に移動し標的に攻撃を仕掛け、同時に本体も攻撃に参加可能であるため、本システムを搭載した機体は単機とは思えぬ戦闘能力を発揮する。ただし、そのためには複数の端末を管制制御する必要があり、パイロットの負担は大きい。目標への全周囲攻撃を行なうには、パイロットに卓越した空間認識力が必要とされ、使用できる者は限られている(1~2基の端末を「動かす」程度ならば誰でもできる模様)。
本システムの操作に使用される入力用インターフェースは特殊なもので、三次元空間で物体の位置を瞬時に把握する能力「空間認識能力」が際立って高い人間の脳内にある物体配置を読み取り、フィードバックしつつ連携運用するという物で、それにより端末の射出・収納からビーム砲の正射まで、パイロットは自らの手足を一切使わずにシステムを操作できる。
余談だが、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ特殊設定担当の森田繁氏曰く、「使い方は(宇宙世紀における)ファンネルと同じ」とのことだ。
en:Cosmic Era technology#DRAGOON System
[編集] 第一世代ドラグーンシステム
ザフトでの第一世代ドラグーンシステムは、代表的な機体であるプロヴィデンスには11機の攻撃用ポッドが搭載され、敵機を取り囲んで全方向からのビーム攻撃により対象を撃破する。量子通信によりニュートロンジャマーの影響下でも安定した誘導が可能であるが、かなり高度な空間認識能力(ただしこの能力を持つ者は、コーディネイター、ナチュラルのどちらかに限定はされていない)を有するパイロットでなければ、使いこなすことはできない。また、ただでさえ非常に複雑なモビルスーツの操作が更に複雑化し、本体の操縦に加えてドラグーンシステムの操縦も加わる。そのため、通常のモビルスーツの操縦に余裕があることも適性の条件に入っている。
対して、地球連合(ブルーコスモス)での第一世代ドラグーンシステムは、限られたパイロットしか使いこなせない問題を解決するために、ブルーコスモスは3人の人間の脳を物理的に接続し、それぞれがX、Y、Z軸を受け持つことで擬似的な空間認識能力を発揮することができるモビルアーマー・ペルグランデを開発している。ペルグランデのドラグーン端末はモビルスーツのブルーフレームセカンド以上の大きさがあり、通常のドラグーンと比べでかなりの大きさである。設定画を見る限り砲門数は1基に数門あると思われるが劇中では1基1門しか攻撃していない。なお緊急時に分離するとドラグーンが使えなくなる
en:Cosmic Era technology#DRAGOON System
[編集] 第二世代ドラグーンシステム
後にドラグーンは改良されて、ある程度の普遍性を得、旧世代ドラグーン操作に必要とされていた程の空間認識能力が無くとも扱えるようになった。この技術がプロトカオスのドラグーン仕様EQFU-5X機動兵装ポッドに使用されている。そしてカオスの実用化を経て、プロヴィデンスザクの第二世代ドラグーンは比較的容易に運用可能なドラグーンシステムへと進化を遂げている。ストライクフリーダムに搭載されたスーパードラグーンは第二世代ドラグーンシステムをベースに独自改良をしており、開発段階からキラをストライクフリーダムのパイロットとして想定し、設計した結果、マルチロックオンではフリーダム以上の同時攻撃機能と遠隔操作による攻撃能力を得ているが、通常これだけの情報量の処理は常人には到達不可能な領域であり、スーパーコーディネイターのキラ以外にこの兵装を最大限に扱うことは不可能である。レジェンドのドラグーンシステムは第二世代型の集大成であり、デュランダルによれば誰でも操作が可能とのこと。しかし、その性能を発揮しきれるかどうかはパイロットの技量次第である。また高い空間認識能力を持たない操縦者よる第二世代ドラグーンの運用には操縦者の身体に多大な負担がかかるとも言われている。
レジェンドやストライクフリーダム、アカツキに搭載されている攻撃端末は無重力下のみならず1/6Gの月面でも問題なく使用されていたことから、ある程度の自力飛行能力があるものと思われる。ただし、大気圏内では重力の関係で、地球上でドラグーンは使用出来ない。この他、本システムは攻撃手段としてだけではなく、使い方次第ではその遠隔操作能力を生かした無人機の操作にも応用できる。実現することはなかったが、ZGMF-X56Sインパルスの分離合体システムの最終形は全てのパーツをドラグーンシステムで制御し、より迅速な運用を可能にすることであった(通称:ドラグーンフライヤー)。
en:Cosmic Era technology#DRAGOON System
[編集] 簡易型ドラグーンシステム
主にザフト製のMSが使用するビームブーメランに使用されているシステム。量子通信で制御データが送られ、データ通りの軌道で敵にビームブーメランが敵に向かい、後に自機のMSに戻ってくる。投擲後に多少の軌道変更も可能である。このシステムによって、軌道変更を行っても自機のMSを傷付けずにビームブーメランを高確率で回収することに成功している。操作に関してはコンピュータ補正がある手動制御またはオート制御のいずれかで操作される。システムは複雑なものではなく第一世代ドラグーン、第二世代ドラグーンよりも廉価に作られている。ちなみに、連合MSのビームブーメランは自機MSの手元を離れる前に軌道の設定、ビームブーメラン最終到達地点の設定を行うことで回収を可能にするシステムで、途中での軌道変更は不可能である。簡易版ドラグーンシステムが搭載されていないために回収率が低く、ソードストライクのビームブーメランを使用して高確率で回収しているキラ・ヤマトは卓越した操縦技能を持っていたことが窺がわれる。
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