カオティック・ハードコア
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カオティック・ハードコア(CHAOTIC HARDCORE)はメタル/ハードコアのジャンルのひとつ。メタリックなパワーバイオレンス、グラインドコア、デスメタル、ドゥーム/スラッジなどの影響のもと誕生した。
カオティック・ハードコアは定義の曖昧なジャンルで、境界をどこに置くかが人によって変わる事もあるが、大体三つの区分に分けることが出来る。一つは、デスメタルやグラインドコアを基本とするもので、速くて手数の多いドラム、複雑なギターリフ、変拍子や曲調の急激な変化に加えて、ジャズ、プログレッシブロック、ニューウェーブ、ポストロックなどの影響をつぎ足したもので、コンヴァージ(CONVERGE)やデリンジャー・エスケイプ・プラン(THE DILLINGER ESCAPE PLAN)がその代表格になる。特に、デリンジャー・エスケイプ・プランのフォロワーにあたる、テクニカルな演奏を得意とするバンドが多いが、オリジナリティの高いバンドは少ないので、その事に関して批判を受ける事もある。
もう一つのスタイルは、ドゥーム/スラッジより発展した、重く厚いギターと、スローからミドルのテンポを特徴とするもので、ニューロシス(NEUROSIS)、アイシス(ISIS)が代表格にあたる。この場合もやはり、プログレやポストロックからの影響がみられる。2000年代半ばよりはこのスタイルの発展型として、Kayo Dotのようなより雑多な音楽を取り入れたものも出て来ている。
最後の一つは、激情ハードコア、激情エモとも呼ばれる、メタリックなリフとデスボイスが特徴のスクリーモの事。メタルコアと近い関係にある。
[編集] 主なバンド
- A Life Once Lost
- Between The Buried And Me
- Botch
- Candiria
- Cave In
- Circle Takes The Spuare
- Converge
- Cult Of Luna
- Daughters
- The Dillinger Escape Plan
- Ed Gein
- The End
- Evertime I Die
- Fuck The Facts
- Into The Moat
- Ion Dissonance
- Isis
- Jesu
- Kayo Dot
- Knut
- The Locust
- Neurosis
- No-e-Nichen
- Norma Jean
- Pelican
- Poison The Well
- Swarrrm
- The Red Chord
- Today Is The Day