チドメグサ属
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チドメグサ属(-ぞく、Hydrocotyle)はセリ科に属する(新しいAPG分類体系ではウコギ科に入れている)多年草で、水中(水草)、湿地、または水分の多い土地に生える。世界の熱帯から温帯にかけて広く分布する。匍匐茎で広がり繁殖力旺盛なものが多く、防除の困難な雑草や外来生物として問題になっているものもある。葉は円く、葉柄に楯状につくものもある。花は微細で頭状花序となる。
日本では特にチドメグサ(H. sibthorpioides)が雑草として至る所に見られ、芝生などに生えると防除しにくい。古く民間で血止めに使ったためこの名がある。その他に6種が自生する。
水草のブラジルチドメグサ(H. ranunculoides)は初め栽培されたが、逸出し一部の河川などで大繁殖して他の水草を駆逐している。このため本種は外来生物法に基づいて特定外来生物に指定され、許可のない栽培・輸入などが禁止された。またこのほか北米原産のH. umbellata や南米原産のH. bonariensis なども未判定外来生物とされ、チドメグサ属全種の輸入に対して種類名証明書が要求されている。
外見が似ている水草にウォーターマッシュルームがある。
[編集] 外部リンク
- oNLINE植物アルバムチドメグサ属
- オオチドメヒメチドメ:フラボン