デンマーク東インド会社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デンマーク東インド会社は1612年にデンマーク王国のクリスチャン4世の特許によって設立された東インド会社である。
英国、オランダ、フランスについで4番目の「東インド会社」であり、「重商主義」政策を進めるクリスチャン4世の方針とコペンハーゲン在留のオランダ商人、英国人商人の利害が一致して設立の運びとなった。
「デンマーク東インド会社」はインドのトランケバールや西インド諸島に植民地を建設し、「デンマーク海上帝国」と呼ばれる交易圏を形成することに成功する。またグリーンランドなどの北方の探検をおこなった。
しかし、「デンマーク東インド会社」の構成員はイギリス東インド会社やオランダ東インド会社から疎外された英国人商人やオランダ人商人で、交易の実態も「もぐり」に近いものだったため、先行3社には勢力は及ばなかった。