トキナー
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トキナーは、日本の光学機器メーカー。一眼レフカメラの交換レンズの製造およびセキュリティー用システム機器の取り扱いを行っている。技術力には定評がある。タムロンやシグマなどの交換レンズ専業メーカーに比べてデジタル対応が遅れていたが、「AT-X PRO 124 PRO DX」と「AT-X M100PRO D」のデジタル一眼レフ専用のDシリーズでデジタル対応を開始する。所在地は東京町田市。1950年設立、資本金は9000万円。
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[編集] 撮影用レンズ
一眼レフカメラ用交換レンズを発売。
他社に先駆けて28-70mm F2.8という大口径標準ズームレンズを開発。同時期にニコンが35-70mm F2.8を発売したが、現在、大口径標準ズームレンズにおいて広角側28mmは常識となっており、ニコンも同スペックの製品を発売している。このため、「大口径ズームレンズのパイオニア」と呼ばれている。
一時期、大口径望遠ズームの70-200mm F2.8もヒットしていた。これは当時ニコンが発売していた80-200mm F2.8に三脚座が付いておらず、それを嫌ったユーザーの多くがトキナーに流れていたためである。現在はニコンから超音波モーターと三脚座を装備した70-200mm F2.8が発売されたため、雲行きが怪しくなっているが、トキナーの方が安価である。
クラス初のインナーフォーカス採用の中望遠マクロレンズも発売。等倍撮影こそ不可能であったが、インナーフォーカス採用のため、撮影時の重量バランスが崩れにくいという利点を持つ。一時期廃盤になったが、等倍撮影も可能になったAT-X M100PRO Dを以って復活している。
ペンタックスと光学系を共同開発したレンズが発売予定。
[編集] AT-Xシリーズ
最新技術をフルに使った高級レンズ。ADVANCED TECHNOLOGY-Xの略。広角24mmから始まる高倍率ズームの24-200mm F3.5-5.6や高倍率望遠ズームの80-400mm F4.5-5.6、中口径望遠ズームの100-300mm F4が存在する。
[編集] AT-X PROシリーズ
プロ用高級レンズ群。過酷な状況下での使用に耐え得るよう開発されている。その耐久性は頑丈さで有名なニッコールレンズと同等だといわれている。AF時にフォーカスリングが回転しないフォーカスリングフリー機構が採用されている。ただ、AFからMFに切り替える際はフォーカスリングを手前に引きながらリングが固定されるくぼみを見つけなければならない上に、AFとMFの切り替えには別途フォーカスモード切替スイッチを切り替える必要がある。新開発のレンズには、同機構の進化版であるワンタッチフォーカスクラッチ機構が採用されており、どの位置からでもフォーカスリングを手前に引くだけでAFからMFに切り替えることができる。ただし、コニカミノルタ用とペンタックス用では別途フォーカスモード切替スイッチを切り替える必要がある。
[編集] AT-X PRO Dシリーズ
デジタル対応レンズ。35mm判対応。ワンタッチフォーカスクラッチ機構採用。
[編集] AT-X PRO DXシリーズ
デジタル一眼レフ専用レンズ。APS-Cサイズ相当の受像素子に合わせた設計により小型・軽量化。ワンタッチフォーカスクラッチ機構採用。
[編集] AFシリーズ
[編集] EMZシリーズ
普及レンズ群。とにかくコストダウン最優先で製造されている。
[編集] SZ-Xシリーズ
MFレンズ群。
[編集] セキュリティー用システム機器
CCTVレンズや火災報知機、ドームカメラ、その他コントローラーやハウジングなどのアクセサリーを取り扱っている。