ドック型揚陸艦
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ドック型揚陸艦(どっくがたようりくかん、Amphibious transport dock)とは、揚陸艦の一種。艦内に海兵隊や陸上部隊のほか、ドックを持ち、そこに上陸用舟艇なども搭載している。部隊が乗船している上陸用舟艇を艦内のドックにおいて氾水させ、艦尾より発進させることによって、部隊の揚陸を行う。アメリカ海軍においては、LPD(Landing Platform Dock)、LSD(Landing Ship, Dock)と称される。
多くの部隊や物資を輸送し、なおかつ艦内に上陸用舟艇やドック設備をもつため、大型艦であることが多い。ドックの開口部は艦尾に設けられ、航行中はハッチにより閉じられている。ドック内には、舟艇の物資搭載を補助するためにクレーンが設けられていることがある。ドック設備に重点を置いているため、飛行甲板などの設備は小規模の場合もある。
第二次世界大戦時の上陸作戦においては、洋上において、上陸用舟艇をクレーンで海面に下ろし、さらに輸送船に横付けした上陸用舟艇に移乗することを行っていた。しかし、ドック型揚陸艦においては、艦内において舟艇に移乗し、ドックへの注水によって、氾水・発進することができるために、上陸作戦の効率が向上した。
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[編集] 主なドック型揚陸艦
[編集] アメリカ
[編集] イギリス
[編集] フランス
[編集] スペイン
[編集] オランダ
[編集] 韓国
[編集] 中国
- 071型揚陸艦 建造中