ナトリウム・硫黄電池
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ナトリウム・硫黄電池(-いおうでんち)とは、硫黄を正極(+)にナトリウムを負極(-)に、両極を分離する固体電解質にβアルミナを利用した二次電池である。「NAS電池(ナスでんち)」、または単に「NAS」とも言う。特に、大規模の電力貯蔵用に作られ、昼夜の負荷平準などに用いられる。
[編集] 特徴と用途
従来の鉛蓄電池に比べて体積、重量が3分の1程度とコンパクトであるため、揚水発電と同様の機能を都市部などの需要地近辺に設置できる。また、出力変動の大きな風力発電や太陽光発電と組み合わせ出力を安定化させたり、需要家に設置することで割安な夜間電力の利用とともに停電時の非常時電源を兼用できる。