ニシキハコガメ
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?ニシキハコガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Terrapene ornata (Agassiz, 1857) |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ニシキハコガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Ornata box turtle |
ニシキハコガメ(錦箱亀、Terrapene ornata)は、爬虫綱カメ目潜頚亜目ヌマガメ科アメリカハコガメ属に分類されるカメ。
目次 |
[編集] 分布
- T. o. ornata キタニシキハコガメ
アメリカ合衆国中部
- T. o. luteola ミナミニシキハコガメ
アメリカ合衆国南部、メキシコ北部
[編集] 形態
最大甲長15cm。背甲は黒く放射状に黄色い筋状の模様が入る。種小名のornataは「飾り立てた」の意で背甲の模様に由来すると思われる。
幼体やメスの虹彩は黄色だが、オスの成体の虹彩は赤い個体が多い。
カロリナハコガメに比べ背甲は盛り上がらず、椎甲板に筋状の盛り上がり(キール)はない。また蝶番が第5縁甲板と第6縁甲板の境目か第6縁甲板の下部にある。
- T. o. ornata キタニシキハコガメ
筋状の模様は少なく太い。模様が不鮮明になることはない。
- T. o. luteola ミナミニシキハコガメ
筋状の模様が多く背甲の大部分を占める。老成個体では模様が不鮮明になり背甲が褐色になる。
[編集] 亜種
- Terrapene ornata ornata (Agassiz, 1857) キタニシキハコガメ Ornate box turtle
- Terrapene ornata luteola (Smith & Ramsey, 1952) ミナミニシキハコガメ Desert box turtle
[編集] 生態
草原に生息する。ミナミニシキハコガメは半砂漠地帯にも生息し、完全な砂漠には生息しないがDesert box turtleの英名もある。陸棲だが、捕食や避暑、交尾のために浅い水場に入ることもある。
食性は肉食性の強い雑食性で両生類、小型爬虫類、小型哺乳類、昆虫類、節足動物、甲殻類、貝類、動物の死骸、果実等を食べる。繁殖形態は卵生で、2-8個の卵を産む。
[編集] Status
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
- ワシントン条約II類
[編集] 人間との関係
現在は環境破壊によって本種の生息数は減少している。ペットとしても流通するが、アメリカハコガメ属が1995年にワシントン条約に入ってからはアメリカからの輸出はほぼなくなっている。
流通量は少なく主に流通するのは基亜種の繁殖個体で、ミナミニシキハコガメの流通は非常に稀。野生では半砂漠地帯に生息するが、飼育にあたってはある程度湿度のある環境で飼育する。
[編集] 関連項目
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