ハロゲン化合物
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ハロゲン化合物(—かごうぶつ)とは、周期表の17族のフッ素 (F)、塩素 (Cl)、臭素 (Br)、ヨウ素 (I) の4元素を含む化合物の総称である。また置換基としてのハロゲン原子はハロゲノ基と呼ばれる。
[編集] 無機ハロゲン化合物
典型元素のハロゲン化物は、周期表の族に特有の性質を示す。(詳細は下に示す各元素族ハロゲン化物の項に詳しい)
- 典型元素
- 第1族元素ハロゲン化物の性質 - 1H, 3Li, 11Na, 19K, 37Rb, 55Cs, 87Fr
- 第2族元素ハロゲン化物の性質 - 4Be, 12Mg, 20Ca, 38Sr, 56Ba, 88Ra
- 第13族元素ハロゲン化物の性質 - 5B, 13Al, 31Ga, 49In, 81Tl
- 第14族元素ハロゲン化物の性質 - 6C, 14Si, 32Ge, 50Sn, 82Pb
- 第15族元素ハロゲン化物の性質 - 7N, 15P, 33As, 51Sb, 83Bi
- 第16族元素ハロゲン化物の性質 - 8O, 16S, 34Se, 52Te, 84Po
- 第17族元素ハロゲン化物の性質 - 9F, 17Cl, 35Br, 53I, 85At
- 第18族元素ハロゲン化物の性質 - 36Kr, 54Xe, 86Rn
また、遷移元素のハロゲン化物の詳細は下に示す各元素族ハロゲン化物の項に詳しい
- 遷移元素
- 第3族元素ハロゲン化物の性質 - 21Sc - 39Y
- - ランタノイドハロゲン化物の性質
- - アクチノイドハロゲン化物の性質
- 第4族元素ハロゲン化物の性質 - 22Ti - 40Zr - 72Zr
[編集] 有機ハロゲン化合物
一般に有機ハロゲン化合物は有機化合物の C−H 構造に対して、ハロゲン分子をラジカル置換反応により導入するか、不飽和化合物に対して付加反応させることで合成される(直接ハロゲン化)。また、カルボン酸誘導体や適当な脱離基に対して適当な無機ハロゲン化合物を作用させる求核置換反応によっても合成される。