バルサミコ酢
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バルサミコ酢はイタリア特産のブドウが原料の果実酢の一種である。イタリア語での言い方を使用してアチェート・バルサミコ(Aceto Balsamico)や短縮してバルサミコとも言う。 バルサミコ(Balsamico)とはイタリア語で「芳香がある」という意味である。色は茶色を濃くした黒色で、その名の通り独特の芳香が有り、オリーブオイルとともにサラダにかけるなどイタリア料理の味つけや香り付け、隠し味に使用される事が多い。
原料がブドウの濃縮果汁であることと数年の樽熟成が特徴で、アチェート・バルサミコ・トラディツィオーネ(伝統的なバルサミコ酢)は最低12年の熟成や原料のブドウの種類が法律で義務づけられている。モデナの物が有名でDOP指定となっている。
個人的に生産・消費されているものや、DOP指定されている商品など一部を除くと、バルサミコを名乗る殆どは熟成されていないブドウ酢を主体に着色料、香料、カラメル等を添加した擬似商品で本物ではない。本物は健康の為にと、陶器のスプーン一杯をなめるだけの超貴重品で、サラダや料理の調味などに使われることはない。高級料理店ではジェラートやイチゴにかけて供することもあるが、エクストラ・チャージで10-20ユーロ割増となる。