パッタヤー特別市
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パッタヤー(パタヤともPattayaあるいはPatthaya、พัทยา)はタイにある特別市である。2000年度の人口は65,000人で、バンコクの東南の165㎞、チョンブリー県内にあり、タイランド湾に接する。バンコク近郊の高級リゾート地で、ビーチやマリンスポーツが盛んである。
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[編集] 歴史
元々パタヤは小さな漁村に過ぎなかったが、ベトナム戦争に米軍が隣のラヨーン県にあった空軍基地・ウータパオを使い、パタヤを米軍保養地として利用し始めたために開発が始まった。開発は非常に素早く、ビーチ開発などのほか、ゴー・ゴー・バーや売春などのセックス産業が発達した。ベトナム戦争の後、米軍が去りパタヤは恐慌に見まわれたが、その後、特にヨーロッパからの観光客が増え始め観光産業は息を吹き返した。2001年には、パタヤー市内のすべてのホテルには使用可能な24000室があり、2003年には150万人の観光客が訪れた。
[編集] 行政制度
一方で、過剰な観光客の集中から、海の汚染、小児売春(現在消滅)、公害問題などパタヤ独特の問題が生じ、従来の行政システムでは対応できない問題が生じた。そこで、1976年からパッタヤー特別市法が成立した。この法律はアメリカのシティー・マネージャー制をタイで初めて導入したもので、画期的な政策であった。しかし、市長が意見の違いからマネージャーを解雇する事件がたびたび生じ、この政策に消極的な意見も出ている。
[編集] 暴力団
パタヤのセックス産業は、暴力団をも生み出し、パタヤは暴力団のたまり場と言うイメージを持つこととなった。このため、2004年パタヤの地方紙には地元警察当局による暴力団一掃作戦が宣言された。この作戦には、タクシー・ドライバーによるぼったくり事件防止なども含まれている。
[編集] 外部リンク
- (財)自治体国際化協会(パッタヤーのシティー・マネージャー制)
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