フェリ磁性

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フェリ磁性(Ferrimagnetism)とは、結晶中に反平行なスピンを持つ2種類の磁性イオンが存在し、互いの磁化の大きさが異なるために全体として磁化を持つ磁性である。

[編集] 性質

強磁性や反強磁性と同様に転移温度で常磁性になるが、低温側の転移温度までの温度と磁化の関係(M-T曲線)は非常に複雑である。

[編集] 歴史

フェリ磁性は、1948年、ルイ・ネール(Néel)によって発見された。当時はフェライト(FeO·Fe₂O₃)の磁性のみに使われた言葉だが、現在は反平行なスピンを持つ化合物全般に用いられる。