ブルータス、お前もか
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ブルータス、お前もか(Et tu, Brute?, エト・トゥ・ブルーテ?)は劇作家ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『ジュリアス・シーザー』中で最もよく知られたセリフ。
劇中で古代ローマの将軍ガイウス・ユリウス・カエサルが暗殺されるときに放った最後の言葉である。スエトニウスの『ローマ皇帝伝』(LXXXII [1])からは実際には「Καὶ σὺ τέκνον」(カイスュテクノン?、息子よお前もか)と書かれており、このようには言っていないと考えられるが、近世イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『ジュリアス・シーザー』のセリフ(第3幕、第1場、77)として使われ有名になった。他には18世紀のラテン語学者シャルル・フランソワ・ロモン(Charles François Lhomond)の「De Viris Illustribus」[2]を典拠とする「tu quoque, fili mi?」(Καὶ σὺ τέκνονの羅訳)もある。