プリンス・オブ・ペルシャ
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | Apple II、MS-DOS、PC-9801、Macintosh、Amiga、Atari ST、SAM Coupé、Amstrad CPC、セガ・マークIII、メガドライブ、MEGA-CD、ゲームギア、PCエンジン SUPER CD-ROM²、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、携帯アプリ |
開発元 | Brøderbund、Red Orb |
発売元 | Brøderbund、Red Orb、メサイヤ、ビクターエンタテインメント |
人数 | 1人 |
発売日 | 1989年から2006年 |
『プリンス・オブ・ペルシャ』 (Prince of Persia) は、アメリカのBrøderbund社より発売されたアラビアンナイト風の世界観を持つアクションゲーム。及び続編も含むシリーズの総称である。本作の開発者ジョーダン・メックナーは『カラテカ』の開発者でもあり、キャラクターの動きへのこだわりに彼の作風が現れている。
目次 |
[編集] 作品解説
主人公の滑らかな動きとギロチンやスパイク等の残虐な罠が特徴で、一人の若者が捕らわれた姫を救い出すために大臣ジャファーが仕掛けた罠をかいくぐり王宮の最上階を目指す。多くの機種に移植された。
罠は主人公だけでなく兵士にも平等に作用するので、敵兵士を罠に叩き落とすようなプレーも可能である。プレーを再現できる作品もあり、主人公の滑らかな動きを利用していかに面白いプレーをするかという楽しみ方もある。
移植作はグラフィック以外AppleII版に忠実なものが多い。NECのPC-9801版は、ハードウェアによる7色という制限の中で素晴らしいグラフィックを表現し、開発者ジョーダン・メックナーが絶賛したことで知られている。PC-9801版の最後の敵はAppleII版には登場しないオリジナルキャラクタである。スーパーファミコン版は面数の追加、罠や敵キャラクタの追加、マップの変更、それに伴う制限時間の延長など大きく変更が加えられており、亜流扱いされる。
[編集] システム
王宮の各所にあるスイッチを踏むことで道を開き、ゴールへたどり着くことが目的となる。王宮にはトラップ、兵士、骸骨などが存在し、主人公の行く手を妨げる。また、このゲームには1時間(作品によって2時間)のタイムリミットがある。一部の作品ではタイムリミットで即ゲームオーバーになる。スーパーファミコン版など、タイムリミットを超過しても最上階まで進むことはできるが、姫の部屋へ入ってもすでにその姿は無く、ゲームオーバーとなる作品も存在する。
基本的な進行は、スイッチを踏むことによりどこかで鉄格子が上がり、その鉄格子が落ちるまでの間に通り抜けることによって先に進む形になる。大抵ひとつだけ石扉を開けるスイッチがあり、一部の例外的な面を除きそのスイッチを踏んで扉をくぐることによってクリアする。
罠は複数存在する。上に乗ると落ちる床板や、踏むと鉄格子が即座に落下するスイッチ、下から飛び出てくる針、ギロチン、飲むと体力の減るクスリ、画面が上下反転するクスリが存在する。針にさされたりギロチンに切られたりすると即死である。
逆にお助けアイテムも存在し、飲むとライフが回復するクスリや、ライフが全回復した上に最大値も増えるクスリが存在する。ただ、貴重なクスリは罠に囲まれていて、取るのが非常に難しいのが特徴である。中には絶対に取れないクスリや取れるのだが絶対に生きて帰れないクスリなども存在し、その存在自体が罠になることもある。
兵士は数種類存在する。基本的に服の色によって強さが変わることはないが、一部の特徴的な敵は格別の強さを持つ。ほとんどの敵は闘わずに無視することが出来るが、敵を無視して通り過ぎるにはプレイヤーの相当の熟練が必要となり、タイムアタック以外ではあまり利用されない。
戦闘は剣を用いて闘う(最初の面では剣を持っていないと闘うことすらできない)。基本的には前後の移動、攻撃、相手の剣を受ける防御の3動作しかないが、それらの動作のタイミングにより奥の深い戦闘が繰り広げられる。相手の攻撃を受けるとライフが1減り、ライフがゼロになると死んでしまう。逆に相手のライフをゼロにすると相手が死ぬ。なお、戦闘中に剣をしまうことも出来るが、丸腰の状態で相手の攻撃を受けるといくら体力があっても即死してしまう。
ある程度以上の高度から落ちるとダメージを受ける。高さによってはライフが1減るだけで済むが、1画面程度の高さから落ちると即死である。ゆっくりとプレーをしていれば操作ミスで落ちることはないのだが、制限時間があるために悠長なプレーはしていられず、結果として主人公は頻繁に転落死することになる。
とにかく即死するゲームであるため、セーブを駆使して進めていくことになるのだが、セーブは基本的に面(レベル)の境目ごとにしか出来ない。一部の難易度の高いトラップを抜けた後でセーブできるシステムもある。
[編集] タイムアタック
自動的に最速クリアタイムを記録する移植作品もあり、必然的にそのプラットフォームではタイムアタックを目的にゲームを楽しむファンが多い。タイムアタックはPC-9801版が特に有名であり、起動してから最終面をクリアするのに10分を切ることが可能であることが確認されている。なおPC-9801版の本来の制限時間は60分であり、それもセーブとロードを繰り返すことが前提になっている(ロードすれば制限時間はセーブ時まで回復する)。
[編集] 続編
- プリンス・オブ・ペルシャ2
- プリンス・オブ・ペルシャ3D(2001年8月31日発売、Windows95/98/Me)
- プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂(2004年9月2日発売、プレイステーション2)
- プリンス・オブ・ペルシャ ケンシノココロ(2005年10月13日発売、Xbox、プレイステーション2)
- プリンス・オブ・ペルシャ 二つの魂(2006年6月15日発売、プレイステーション2)
[編集] Weblinks
- Prince Of persia Demo Online Demo Flash Version
- Prince of Persia(PC9801) within 10 minutes