ベンチ
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ベンチ (Bench)
- 椅子の一種で、公園などで多人数の人などが座るための器具。本稿で説明する。
- 自然科学系の実験室では実験台のことをベンチという。とりわけ、無菌操作を行う場合はクリーンベンチという特殊な実験台を用いる。
- ベンチマークにおける指標。
ベンチとは、椅子の一種で主に日本では2人以上座ることが出来る長椅子を指す。なお、個々の区画に区切ることがないため、肘掛けがない、あっても両端部にのみ設置している事例が多い。また、背の部分がない椅子であることが多い。
尚、形状については、必ずしも長椅子ではなく、上から見ると円形・楕円形・三角形のものもある。
主に、公園や街路樹、待合室、駅のプラットホームなどに設けられることが多い。
材質としては座面には木材、プラスティック等が用いられ、脚部に金属が用いられる場合が多い。また、脚部固定のために地表に据え付けるためにコンクリートや石等を用いる場合がある。
一般に、公共施設に設置されるものにはリサイクル材を用いる場合がある。変わったところでは、京王電鉄が自社で発行・回収した定期乗車券を廃棄する際にベンチの座面に再利用した事例がある。
定員については、形状上1人掛けのものもあるが、基本的には2人以上座れることが多い。しかし、鉄道車両のロングシートなど設計上の定員はあるものでも、設計が古い、荷物置きなどにつかわれるなどで実際にその定員を守ることが利用者のマナーに委ねられる事例がままある。
なお、自動車の一部にはこれに類似したベンチシートがあるが、背ずりがあり、また自動車用の椅子でもあることから、安全装置としてシートベルトが設置されているため、乗客の位置が決まっていること。その為、座面が平面になっているという程度の意味合いに近い。