ペイヴ・メア
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CH-67 ペイヴ・メアは、賀東招二の小説『フルメタル・パニック!』に登場する架空の輸送ヘリコプターである。
[編集] 機体解説
アーム・スレイブを中心とする兵器システムの輸送を主任務とする双発の中型輸送ヘリ。(フルメタ世界における)90年代前半、シコルスキー、マーティン・マリエッタを中心に開発された機体である。
構造的にはH-53系のヘリをコンパクトにしたようなもので、設計思想そのものはオーソドックスなものとなっている。しかし、90年代の(ブラックテクノロジーによって急激な発達を遂げた)技術を導入しているため、そのサイズにも拘らずMH-53と同クラスの離陸重量、速度、航続距離を持つ。また、信頼性や整備性にも優れる。
通常はAS1機と各種携帯火器を輸送するが、緊急時にはAS2機を同時に輸送する事も可能。ただし、ペイロード上の問題から携帯火器類は投棄する必要がある。
固定武装は12.7mm機関銃(M9 ガーンズバックの頭部チェーンガンと同型)1門及びM134ミニガン2門。また、ヘルファイアやスティンガーの発射も可能。
[編集] 作中での運用
ミスリルにおける主力輸送ヘリとして運用されており、TDD-1にはCH-67に不可視モード付きのECSを装備するなどの改良を施したMH-67が8機搭載されている。
また、短編『わりとヒマな戦隊長の一日』の描写によると、このエピソードの後にマーティン・マリエッタによる新型減音システムが搭載された模様である(これは余談だが、現実の1998年の時点では、既にマーティン・マリエッタはロッキードと合併し、ロッキード・マーティンとなっている)。
人員輸送にも用いられており、『疾るワン・ナイト・スタンド』や短編『老兵達のフーガ』等でそういった運用法が見られる。