マリア (ハヤテのごとく!)
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マリアは、畑健二郎の漫画作品及びそれを原作とするアニメ『ハヤテのごとく!』に登場する架空の人物。アニメでの声優は田中理恵。
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[編集] プロフィール
[編集] 人物
とあるクリスマスイブに、ある教会のマリア像の前で拾われた。マリアという名前や12月24日の誕生日は、このことから便宜上与えられたものである。便宜上の苗字もあるが、現在は明かされていない。生みの親や本名・本来の誕生日などは不明。
三千院家に仕える有能で美人なハウスメイドで、ハヤテがナギを誘拐しようとした事実を知っている唯一の人物。ハヤテやナギをたしなめ、そして二人の双方誤解の上に成立している危ういナギの恋模様を見守っている。ナギにとってはメイドであり母であり姉であり友達でもあるため、今は世界で一番大事な人。夢はナギが引きこもりから脱却して真人間になること。
優しく面倒見のよい大人びた性格だが、一方でハヤテに対してはおどおどする姿を見て可愛いとしてからかう一面もある。怒るとものすごいオーラを放ちクラウスでも太刀打ち出来ない。苦手なものはゴキブリで、目にすると普段の姿が嘘のように我を忘れてとまどい怯え、泣き叫ぶ。ゲームと名のつくものは全て得意。また、ナギやハヤテがめちゃくちゃにした部屋を片付けているのは彼女である。料理をはじめとする家事全般、護身術や13ヶ国語を話せる語学力など才能は多岐に渡る。しかし新幹線以外の電車や地下鉄、カラオケ、カップラーメンの食べ方を知らないなど、ずっと屋敷にいるため意外と世間知らずな面もあり、金銭感覚も庶民からはずれている。ハヤテの女装姿をかなり気に入っているようで、罰ゲームとして女装させようとする時がある。
経歴等は不明な部分が多く、4歳の頃から三千院家におり、日本より海外生活の方が長い。幼い頃から帝に教育を受け、飛び級で白皇学院高等部に10歳で入学し、1年の時から生徒会長を2期連続で務め、最優秀生徒に贈られる銀時計を3つ与えられ、3年間成績はぶっちぎりのトップで13歳の時高校を卒業した。白皇では牧村と同級生。1点差で編入試験を不合格になったハヤテを自分の推薦状で合格させた。立場や才能・技術は特筆に値するが、恋愛経験はない。学生時代は勉強に明け暮れ、卒業後はすぐにナギ付きのメイドとなったためである。飛び級により学生時代から周りに年の近い男の子がおらず、現在もハヤテしかいない。そのため恋愛についての話を聞いてとまどったり、月を見ながら自分の人生を考えたりする時もある。
実年齢よりも年上に見られることが多く、17歳相応に扱ってもらえないことで度々落ち込み、何度も「ピチピチです」と主張している。周囲がボケキャラ集団であることからツッコミ役にまわりがちで、狂言廻し的な役割を担っている。作者の説明ではメインヒロインであり、いわゆるお色気担当であるのだが、その立ち位置に反して初期はあまり人気がなかった。しかし、連載100話を記念した第1回人気投票では第2位を獲得するなど現在は大きな人気を得ている。読切時は現在とは違う性格をしており、ハヤテを好きになったナギを苦悩させるためにハヤテを執事として雇ったり、「(ハヤテが)能なしならクビになるだけですし」と言ったりと、腹黒い性格が丸出しな言動をしていた。本作では設定が変わったためそのような言動はほとんどなくなっているが、それでも読者に本当は腹黒い性格なのを隠していると思われてしまうことがある。
[編集] メイドブラックマックスハート
『マラソン自由型』でハヤテとナギに助太刀する為に、正体を隠す為に変装したマリアの偽名。サキのメイドホワイトマックスハートとのコンビで“メイドマックスハート”(二人でキュアキュア)を称した。登場文句は「弱きを助け 強きをくじく!! 我ら正義の味方!! メイドブラックマックスハート!!」。サングラスを着用している。ナギはかっこいいと思ったようで、2人からサインをもらいたがっているが、マリア自身は「見なかった事にしてほしい」と思っており、発案者のクラウスがナギにクビを言い出された時には、賛成に回ったほど嫌であった様子である。また、この名で「さみしいとやっぱりウサギは死ぬ」という歌を作詞作曲し歌っている。