ミルクイ
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?ミルクイ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Tresus keenae | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
ミルクイ | ||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||
Trough sheel Pacific gaper |
ミルクイ(海松喰、学名Tresus keenae)は、マルスダレガイ目 バカガイ科に分類される二枚貝の一種。ミルガイ(海松貝)とも呼ばれる。
[編集] 形態
殻長15cmほどの大きな二枚貝で、殻表は暗褐色の殻皮で被われる。体の後ろにある水管が大きく発達しているのが特徴で、水管を殻の中にひっこめることはできない。水管は黒い皮におおわれており、海藻が生えることもある。この水管に海藻が生えた様が「海藻を食べている」ように見えたことからこの名がついた。なお、密生した海藻がまるで松葉が集まったように見える為に海松と云われるだけで、ミル(学名Codium fragile)ばかりが水管に生えるわけではない。
日本全国に分布し、主に瀬戸内海や三河湾、東京湾などの内湾の砂泥底に生息する。
[編集] 食材
大きな水管を食用にし、刺身や寿司ネタ、塩焼きなどにされる。その他の部位は捨てられるが食べられない訳ではない。日本産のミルクイは減少し今や高級食材の一つとなっており、一般に流通しているミルクイのほとんどは韓国産や中国産である。また、ミルクイの代用食材として利用されるものに、「白みる(白ミル)」と通称されるナミガイ Panopea japonica (A. ADAMS 1850) やアメリカナミガイ(Geoduck)Panopea abrupta (Conrad, 1849) がある。前者は愛知県の三河湾などが主産地で殻付きの活きたものが売られ、後者はカナダなどからの輸入品が回転寿司などの「みる貝」によく利用される。ミルクイはこれら白みる貝と区別する意味で「本ミル」「黒ミル」と呼ばれるが、少なくとも20世紀末以降の流通量はナミガイ類(白みる)の方が圧倒的に多い。とは言え、代用品とされる白みる類も大変美味な貝類である。