ムゼウムスインゼル
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ベルリンのムゼウムスィンゼル(博物館島) (ドイツ) |
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ムゼウムスインゼル | |
(英名) | Museumsinsel (Museum Island), Berlin |
(仏名) | Museumsinsel (Ile des musées), Berlin |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(ii) (iv) |
登録年 | 1999年 |
拡張年 | |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
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ムゼウムスインゼル(Museumsinsel)はドイツの首都ベルリン(旧東ベルリン側)にあり、「博物館島」と訳される。シュプレー河にある中州の北半分に5つの博物館・美術館が集まっている。19世紀末プロイセン時代に新古典主義様式により建てられた。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。
[編集] 沿革
中州の北半分は元々住宅地であったが、1830年に旧博物館(後記)が建てられ、1841年、フリードリヒ・ヴィルヘルム4世が一帯を『芸術と科学』に関する地域とした。それ以後も博物館が建設された。 第一次世界大戦が終結した1918年以降、プロイセン文化財団(Stiftung Preußischer Kulturbesitz)が収集品および博物館の保守・運営を行うようになった。のち第三帝国期に各美術館を結ぶ回廊が設置された。
第2次世界大戦中、戦災を避けるため、収蔵品は各地に分散した。また施設の一部は空襲を受けた。終戦後のベルリン分割によって、ソ連占領地域となり、東ドイツ発足に伴い、東ドイツの国立博物館=美術館となった。西ドイツ側にあったコレクションはシャルロッテンブルク美術館などに収蔵された。
現在ベルリンでは旧両ドイツの美術館再編および改装が行われており、ムゼウムスインゼルに収蔵されていたコレクションの一部は、新しく開館した近代美術館へ移されている。一方、シャルロッテンブルク美術館のコレクションはムゼウススインゼルの国立絵画館のコレクションに統合された。
ムゼウムスインゼルの著名なコレクションとしてはバビロンのイシュタル門、ペルガモン・フリーズ、『浜辺の僧侶』をはじめとするカスパー・ダーヴィド・フリードリヒの主要作品などが上げられる。
[編集] 美術館・博物館群
ムゼウムスインゼルには5つの美術館および博物館が集まっている。
旧博物館(Altes Museum)は、5館のなかで最も古く1830年にプロイセンの建築家カルル・フリードリッヒ・シンケルの設計によって、ベルリン城(現存せず)の反対側に建設された。ベルリン最古の博物館は、フリードリヒ・ヴィルヘルム3世のアンティーク収集(Antikensammlung)を公開する目的で開館した。
新博物館(Neues Museum)は、旧博物館の裏手に位置し、1859年にシンケルの弟子の一人であるアウグスト・シュテユーラーの設計によって完成。第二次世界大戦の戦火で外壁の一部が残るほど破壊され、再築が施された。計画では2009年までに第二次大戦前の姿に復元させる予定である。エジプト美術および先史時代の遺物を陳列する。
国立絵画館(Alte National Gallerie)は、1876年にアウグスト・シュテユーラーの設計によって完成。銀行家ヨアキム・ワグナーが、自ら所蔵する19世紀の美術品を寄贈したことに始まる。このコレクションは、19世紀の彫刻から絵画に至るものである。
ボーデ博物館(Bode Museum)は、1904年にフリードリッヒ博物館(Kaiser-Friedrich-Museum)として開館、島の北端に位置する。2000年から2006年まで改修工事を行い休館していたが、彫刻美術とビザンティン美術を主体に2006年10月17日に再開業した。
5館の中で最も新しいペルガモン博物館(Pergamon Museum)は1930年に開館、古代ローマおよび古代オリエント美術を中心に、古代美術および近世までの中東美術を扱う。小アジアの古代都市ペルガモンから「ペルガモンの大祭壇」を館内に移築したことから、館名の由来にもなっている。バビロンのイシュタル門やミレトスの市場の門など遺跡の発掘品を所蔵および復元展示するほか、近世までの中東工芸および絵画を展示する。
[編集] 世界遺産
[編集] 登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (ii) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、町並み計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (iv) 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。
[編集] 関連項目
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