ライダーヒロシマ
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「ライダーヒロシマ」は、広島県の自主映画製作上映団体である「BOX MAN FILM」が製作した8ミリフィルムによる自主製作映画。 監督は奥一浩。
広島ヒロシという若者が「正義と平和の思想改造人間」ライダーヒロシマとなって、 「千羽鶴放火男」や、ホロコーストも南京大虐殺も原爆も否定する歴史修正主義者の退役軍人などと 対決するという特撮ヒーローのパロディ自主映画。
1995年に第1話「狙われた原爆の子の像!怒れ!!ライダー!!!」が発表され、1996年に第2話「衝撃!アウシュビッツも南京大虐殺も原爆もなかった?原爆ドームの決闘!」が、1999年に第10話「インド人もびっくり!核戦争9分前」が製作されている。この他、第3話「ニセライダーはお前だ!偽善者よ無縁墓地に祈れ。ライダーナガサキ登場!」第11話「潜航艇の島」第12話「エノラゲイを撃墜せよ!廣島より愛をこめて」第13話「広島以外全部原爆を落とす日」の予告編だけが公開されている。
「仮面ライダー」のパロディという色は薄く、関西で製作された「愛国戦隊大日本」や「ライダー神風」など「右翼バカ映画」の左翼版パロディとして製作されている。
1997年に広島市で開催された第36回日本SF大会(あきこん)をはじめとして、全国各地のSF大会系のイベントで上映されたほか、2005年には広島市で開催されたヒロシマ平和映画祭で、各種の反戦・反核映画とともに上映されている。