ワリード1世
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ワリード1世(674年-715年、Al-Walid ibn Abd al-Malik、الوليد بن عبد الملك)は、ウマイヤ朝の第6代カリフ(在位:705年-715年)。第5代カリフであったアブドゥルマリクの子。
674年、ダマスカスに生まれる(生年には675年説もある)。705年、父の死により後を継いでカリフとなった。軍事面で優れた能力を持っていたため、中央アジアからインド北部、イベリア半島、東ローマ帝国などに積極的に進出して王朝最大の版図を形成し、王朝の全盛期を築き上げた。内政面においても学校や病院を多数建設し、聖ヨハネ聖堂をモスク(イスラムの寺院)に改造してウマイヤ・モスクと命名する。さらにメディナやメッカなどにもモスクを建設し、文化面でも大きな発展を遂げた。しかし、キリスト教徒を厳しく弾圧するなどの冷酷さも見せている。
715年、42歳で死去した。
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