三田閥
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三田閥(みたばつ)とは、慶應義塾大学の出身者によってつくられる学閥のことである。語源は、同大学の同窓会組織「三田会」である。東大の赤門閥が司法や政界、官界で優勢であるのと対照的に、三田閥は財界・民間企業で大きな力を誇っており、上場企業役員・社長ともに大学別輩出数トップとなっている。また、公認会計士の世界では最大勢力を誇っている。
三田閥が他の学閥を押しのけて最大派閥となっている企業は、業界2番手以下の企業が多い。これは、1番手は東京大学の学閥が最大派閥となっているためである。しかし、そうした企業でも慶應出身者の管理職数・役員数は漸増傾向にある。
三田閥が特に有力なのは、金融、テレビ局、広告代理店、商社、不動産、百貨店、コンサルティングなどの業界であり、サービス産業が多くなっている。一方で、重厚長大型のメーカーやゼネコンでは国立大学の学閥に押されぎみである。