中澤祥次郎
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中澤 祥次郎(なかざわ しょうじろう、1971年12月29日 - )は、東京生まれ。主に特撮テレビドラマ作品の監督・演出家。助監督時代の名義は「中沢 祥次郎」。実家は動物病院を営んでいる。
専門学校を卒業後、1993年、『五星戦隊ダイレンジャー』よりスーパー戦隊シリーズに助監督として参加するが、中澤自身は特撮作品はまったく造詣はなかったという。当時、中澤より上の助監督としては渡辺勝也、田崎竜太、竹本昇の三氏が現場を采配していた。『激走戦隊カーレンジャー』の41話より竹本の後継としてチーフ助監督に就任した。2006年現在に至るまで戦隊シリーズ以外での現場経験はない。
2000年、『未来戦隊タイムレンジャー』で監督としてデビュー。デビュー当初からの質の高い演出力は多方面から注目される。そして『爆竜戦隊アバレンジャー』より本格的に監督ローテーションに定着。『マジレンジャー』『ボウケンジャー』と2年連続セカンドパイロットを担当、そして2007年のスーパー戦隊シリーズ『獣拳戦隊ゲキレンジャー』にてメイン&パイロット監督として采配を振るうなど、現在は戦隊シリーズ演出陣の中枢にいる。若き大黒柱の一人といえる。
演出は比較的コミカルなものを得意とし、極端な(とまではいかなくとも、役者にカメラに顔を近づけさせる演出が多い)顔のアップなどを用いるが、反面、「爆竜戦隊アバレンジャー」26話での釣りバカ日誌のアニメと実写の登場人物の合成を行ったり、「特捜戦隊デカレンジャー」のEPISODE22ではリバーシア星人ブリッツの剣で画面が切り裂かれ、それと同時にスーパー戦隊シリーズのロゴが現れる(「アバレンジャー」26話でも、テレビ画面の中の「釣りバカ日誌」のタイトルが、スーパー戦隊シリーズのロゴに変わる、といった演出を見せた)など、斬新な演出を見せたりもする。また、回想シーンにモノクロ画面を使うことが多い。
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[編集] 主な監督作品
[編集] テレビ
- 未来戦隊タイムレンジャー(2000-2001年、東映・テレビ朝日)※監督デビュー作品 1本担当
- 百獣戦隊ガオレンジャー(2001-2002年、東映・テレビ朝日)1本担当
- 忍風戦隊ハリケンジャー(2002-2003年、東映・テレビ朝日)※総集編以外でのエピソードを初担当 2本担当
- 爆竜戦隊アバレンジャー(2003-2004年、東映・テレビ朝日)8本担当
- 特捜戦隊デカレンジャー(2004-2005年、東映・テレビ朝日)10本担当
- 魔法戦隊マジレンジャー(2005-2006年、東映・テレビ朝日)※このシリーズより監督専任に 14本担当
- 轟轟戦隊ボウケンジャー(2006年-2007年 東映・テレビ朝日)10本担当
- 獣拳戦隊ゲキレンジャー(2007年-東映・テレビ朝日)4本担当 ※2007年4月現在
[編集] 主な脚本作品
[編集] テレビ
- 百獣戦隊ガオレンジャー(2001年)1本担当 ※中洲千恵次郎名義。編集技師の洲崎千恵子との共同ペンネーム。