二宮周平
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二宮 周平(にのみや しゅうへい、1951年 - )は民法学者で立命館大学法科大学院教授。
新しい家族像を求めて家族法の問題に精力的に取り組んでおり、高度な理想を掲げて研究活動を行う一方で、現実的に可能な方策も模索するという堅実な学風をも有しており、評価も高い。
[編集] 略歴
大阪大学大学院法学研究科で学ぶ。松山商科大学(現在の松山大学)を経て1985年に立命館大学。1991年法学博士(大阪大学)
専門は民法(家族法)。近年では、家庭におけるジェンダーの構造について言及している。著書としては『事実婚の現代的課題』(日本評論社、1990年)、『家族法第2版』(新世社 2005年)、『21世紀のジェンダー論(改定版)』(池内靖子と共著、晃洋書房、2004年)など。教育者としても法学教育に熱心であり、民法分野では近年、内田貴の著作が教科書として猛威を振るっている中で、二宮の著書『家族法』は初版以来、教育的配慮に富んだ家族法教科書として健闘している。