佐藤さとる
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佐藤 さとる(さとう - 、1928年 - )は,日本のファンタジー童話作家。本名、佐藤暁。実業之日本社で編集者生活を送った後、作家となった。『コロボックル物語』シリーズで知られる。海軍軍人の父と小学校教員の母を持ち、10歳まで神奈川県横須賀市で育ち横浜に転居、以後横浜を拠点として創作活動を行う。
目次 |
[編集] 略歴
(講談社『小さな人のむかしの話』他掲載・出版プロフィールより抜粋)
- 1928年 横須賀市に生まれる
- 1938年 横浜市へ転居
- 1949年 関東学院大学(旧工業専門学校)工学部建築科卒
- 1950年 同人誌『豆の木』に参加
- 1959年 『だれも知らない小さな国』出版(毎日出版文化賞・国際アンデルセン賞国内賞他受賞)
- 1967年 『おばあさんのひこうき』により厚生大臣賞・野間児童文芸賞受賞
- 1988年 巌谷小波文芸賞受賞
- 2005年 神奈川県より第54回神奈川文化賞受賞
[編集] 作風
児童向けが主であるが、童話の中に現実性の高い状況をさりげなくちりばめる手法により、大人の鑑賞に堪えうる作品が多い。また『わんぱく天国』では、自らの横須賀における子供時代の体験を元にしたと思われる、当時の詳細な遊び方の一部を紹介した。『コロボックル物語』も横須賀と横浜をモデルとして舞台設定したものと思われる。
[編集] 主な作品
[編集] 絵本
- おおきなきがほしい
- おばあさんのひこうき
[編集] 童話
- だれも知らない小さな国/コロボックル物語:1(講談社青い鳥文庫)
- 豆つぶほどの小さないぬ/コロボックル物語:2(講談社青い鳥文庫)
- 星からおちた小さな人/コロボックル物語:3(講談社青い鳥文庫)
- ふしぎな目をした男の子/コロボックル物語:4(講談社青い鳥文庫)
- 小さな国のつづきの話/コロボックル物語:5(講談社青い鳥文庫)
- 小さな人の昔の話/コロボックル物語:別巻(講談社青い鳥文庫)
- そこなし森の話(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集I)
- 名なしの童子(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集II)
- おばあさんの飛行機(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集III)
- 赤んぼ大将(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集IV)
- てのひら島はどこにある(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集V)
- ジュンと秘密の友だち(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集VI)
- 口笛を吹くネコ(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集VII)
- 小鬼がくるとき(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集VIII)
- コロボックルのトコちゃん(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集IX)
- 宇宙からきたかんづめ(講談社文庫/佐藤さとるファンタジー童話集X)
- わんぱく天国(講談社文庫)
- 机の上の仙人(講談社文庫)
- 本朝奇談 天狗童子(あかね書房)
- 佐藤さとる幼年童話自選集1-4(ゴブリン書房)
[編集] その他
- ファンタジーの世界(評論)
- 佐藤さとる全集(作品集)
- だれも知らない小さな話(偕成社/随筆集)