僕と彼女と彼女の生きる道
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『僕と彼女と彼女の生きる道』(ぼくとかのじょとかのじょのいきるみち)は、フジテレビ系列で、2004年1月6日から2004年3月23日までの毎週火曜22:00~22:54に放送(全12回)された関西テレビ制作のテレビドラマ。ただし、初回は10分拡大で22:10~23:14、最終回は15分拡大で22:00~23:09。平均視聴率は20.8%。略称『僕カノ』。僕シリーズ3部作の2作目。
2004年9月18日の20:30~22:54(JST)に、「プレミアムステージ特別企画 僕と彼女と彼女の生きる道スペシャル」が放送。それまでの名シーンを回想する形をメインとし、僅かながら、徹朗と凛の半年後の姿を描いた。僕シリーズでは、唯一SMAPのソロが主題歌となっている。テーマは「絆」。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
仕事にしか興味が無く、家庭のことなど全く無関心な銀行員の男性・小柳徹朗。ある日、突然妻から離婚を切り出される。理由も分らず戸惑う徹朗だったが、妻は幼い一人娘・凛を残して、家を出てしまう。最初、娘は妻の実家に預けようと徹朗は考えるが、凛の家庭教師の女性・ゆらのアドバイスも有り、娘と暮らし続ける事を決意。徹朗は次第に父親としての自覚を持っていくのだった。娘のために銀行まで辞め、楽しい生活を送っていた。ところが妻が突然娘と再び暮らしたいと言い出す。徹朗は妻に「やり直そう」と提案するが妻は拒否。ついに親権をめぐり裁判となる。結局、親権は妻へ渡り、凛は徹朗のもとを去ることに。だが、その後徹朗はときどき凛と会うことを許されることになった。最後は「娘が笑っている。ただそれだけで、俺は幸せだ。」という台詞で終わっている。
[編集] キャスト
- 小柳徹朗(30)- 草彅剛
- 本作の主人公。それまで銀行員として仕事一筋に生きてきたが、その為に家庭のことに対して無関心になりがちとなり、ある日妻の可奈子から離婚を切り出され、娘の凛を残して突然家を出て行ってしまう。最初は理由もわからず、娘を押し付けられたことに対してもそれまでと同じように仕事一筋でいたが、凛の家庭教師・ゆらとの交流を経て次第に娘を大切に想う優しい父親として目覚めていく。娘のために銀行を辞め、自分の夢でもあった料理人の弟子として働く。最終的に親権は妻に移ってしまうが、会うことは許された。最終回から半年後もよき父として娘の凛と触れ合っている。
- 小柳凛(7)- 美山加恋
- 徹朗・可奈子夫妻の一人娘。常に敬語で話す礼儀正しい子供。本作において徹朗と可奈子の心情を最も理解している人物の一人であり、何故可奈子が離婚にまで至らなければいけなかったのか、どうして2人が元のような関係に戻れないのかといったことは大人以上に深く感じ取っている。しかし、年相応に雷を怖がったり、両親を愛おしく想う一面もある。また、最終回間際ではクラスメイトの男の子からの関係も示唆されており、それなりに学校でもモテるタイプらしい。美山加恋の当たり役とも言える名演技で日本中を席巻した。最終回から半年後を描いたスペシャルでは初めて一人で新幹線に乗りお父さんの下へと会いに行く様子が描かれていた。
- 北島ゆら(29)- 小雪
- 本作のヒロインで、凛の家庭教師の女性。タイトルの僕と彼女と彼女のもう一人の彼女である。元は大手外資系証券会社のOLであったが、辞職。仕事人間である徹朗に対して「娘とのコミュニケーションを」というアドバイスを幾つも提案し、徹朗の考えを大きく変えた人物。その性格から徹朗にも好感を持たれ、最終回では店を貸切にして自分の作ったオムレツを食べさせに招待されている。半年後を描いたスペシャルには登場しなかったものの、徹朗との交流は続いている模様。
- 宮林功二(32)- 東幹久
- 徹朗の勤務する銀行会社の先輩。可奈子とも顔見知りである。表には出さないが、実は誰よりも出世にこだわる人物であった。
- 岸本肇(24)- 要潤
- 徹朗の勤務する銀行会社の後輩。徹朗とは意見の相違もあるが、とても頼りにしている。マミと交際するようになる。
- 大坪マミ(25)- 山口紗弥加
- 徹朗の勤務する銀行会社の社員。3年前に徹朗と不倫関係に陥った。
- 石田和也 - 浅野和之
- 凛の通う小学校の教師。
- 勝亦亮太 - 大森南朋
- ゆらの友人。
- 谷川亜希 - 田村たがめ
- ゆらの友人。
- 大山可奈子(30)- りょう
- 徹朗の妻。自分のことを「妻」ではなく「家政婦」のように扱う徹朗に嫌気が差し、また出産によって自分自身の夢をあきらめたことを結婚以来後悔しており、徹朗との離婚を切り出した。そのことから娘への愛情すら薄らいでいたが、夢のために飛び立った外国で娘の愛おしさに気づき、徹朗との親権争いになる。最終的に親権は自分に移るが、徹朗が自分の知っている徹朗ではないことを知り、数ヶ月で父親として自覚を持った徹朗を見て、娘との面会を許可する。
- 井上啓一(48)- 小日向文世
- 徹朗の勤務する銀行会社の上司。仕事人間であったが自殺未遂をきっかけに家族の大切さに気がつく。
- 小柳義朗(59)- 大杉漣
- 徹朗の父。息子には仕事一筋で出世してほしいと願う。定年後に何をしていいのかわからない。徹朗と同じくゆらの助言で次第に孫である凛を大切に想う祖父となる。
- 大山美奈子(58)- 長山藍子
- 可奈子の母で、徹朗の姑でもある。
[編集] サブタイトル・放送日・視聴率
- 第1話 「離婚の朝」(2004年1月6日)19.3%(64分)
- 第2話 「別れの理由」(2004年1月13日)18.9%
- 第3話 「悲しき抱擁」(2004年1月20日)18.0%
- 第4話 「愛おしい娘」(2004年1月27日)19.4%
- 第5話 「娘のために」(2004年2月3日)20.5%
- 第6話 「娘との旅」(2004年2月10日)20.0%
- 第7話 「元妻の復讐」(2004年2月17日)20.2%
- 第8話 「凛を返せ!」(2004年2月24日)19.0%
- 第9話 「和解」(2004年3月2日)19.4%
- 第10話 「別離」(2004年3月9日)23.1%
- 第11話 「サヨナラ凛」(2004年3月16日)23.2%
- 最終話 「絆」(2004年3月23日)27.1%(69分)
- 平均視聴率 20.8%
[編集] スタッフ
- 脚本 : 橋部敦子
- 音楽 : 本間勇輔
- 技術プロデューサー:友部節子
- TD:北山善弘(有限会社ジェニック)
- 撮影:浅野仙夫
- 照明:林広一(有限会社ロボット)
- 音声:竹中泰(有限会社シューティングスター)
- 映像:吉川博文
- 選曲:石井和之(株式会社スポット)
- 音響効果:阿比留菜穂子
- 編集:朝原正志
- ライン編集:伊藤裕之
- MA:古跡奈歩
- 美術プロデューサー:杉川廣明
- セットデザイン:柳川和央
- 美術進行:泉佳子
- 大道具:大地研之、佐藤大輔
- 装飾:高橋寛
- 持道具:清水夕佳里
- 衣裳:小平理恵
- メイク:永嶋麻子
- アクリル装飾:中村哲治
- 建具:阿久津正巳
- 電飾:谷口雅彦
- 植木装飾:後藤健
- 編成 : 濱星彦
- 広報 : 水野愛子、大村節子
- スチール:チャールズ村上
- タイトル:竹内真由美
- 車輌:ドルフィンズ
- 演出補:髙橋伸之、小山田雅和
- 制作担当:中川真吾
- 制作主任:須藤唯晴
- 記録:竹本喜久子、田中久美子
- プロデューサー補:渡辺直美
- 協力:バスク、フジアール、ベイシス、レモンスタジオ
- アソシエイトプロデューサー : 石原隆
- プロデューサー : 重松圭一、岩田祐二
- 演出 : 平野眞、髙橋伸之、三宅喜重
- 制作 : 関西テレビ、共同テレビ
[編集] 主題歌
- 『Wonderful Life』(&G)
[編集] 評価
徹朗と凛が川原でハーモニカを吹く、凛の逆上がりを徹朗が応援する、動物園でペンキ塗りたてのベンチに座ってしまって2人が笑い合うなど、ささやかではあるが微笑ましい親子像を随所に挿入する事によって作品のテーマ性を印象づける演出は評価も高い。
[編集] 備考
「僕カノスペシャル」放送から2年後の2006年10月~12月まで「僕シリーズ3部作」の最終作『僕の歩く道』が放送された。もちろん独立したストーリーで、主演の草彅、大杉、小日向、浅野、そして「僕カノ」から長山が引き続き出演している。
[編集] 関連項目
[編集] 作品の変遷
フジテレビ系(関西テレビ制作) 火曜22時枠の連続ドラマ | ||
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前番組 | 僕と彼女と彼女の生きる道 (2004.1.6 - 2004.3.23) |
次番組 |
ハコイリムスメ! (2003.10.7 - 2003.12.9) |
アットホーム・ダッド (2004.4.13 - 2004.6.29) |