北海道立文書館
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北海道立文書館(ほっかいどうりつもんじょかん)は、1985年(昭和60年)に開館した北海道が設置する公文書館である。
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[編集] 概要
- 所在地
- 本館 北海道札幌市中央区北3条西6丁目(北海道庁旧本庁舎内)
- 別館 北海道札幌市中央区北1条西5丁目1-2(旧北海道庁立図書館内)
北海道立文書館は北海道の「北海道立文書館条例(1985年4月1日制定)」に基づき設置される公文書館であり、北海道(旧北海道庁、開拓使等を含む)に関する公文書や、私文書、または北海道の歴史に関する刊行物を所蔵する。 また、本館(北海道庁旧本庁舎)内には展示室が設置されており、訪れる観光客を対象に北海道開拓にまつわる貴重な資料を展示している。
[編集] 公文書館法と文書館の設置
当館は1985年(昭和60年)に開館しており、1987年(昭和62年)の「公文書館法」成立以前に全国都道府県立文書館の中では10番目という比較的早い時期に設置される。
[編集] 所蔵資料
所蔵資料は公文書、私文書、刊行物をあわせて約26万3千点あり、このうち、箱館奉行所文書は2004年6月8日に国の重要文化財に指定される。また、開拓使の文書である「開拓使文書」や、開拓入殖した人たちの未開地取得の状況を知ることができる「北海道国有未開地処分法完結文書」も当館における代表的な資料である。
[編集] 沿革
- 1950年代後半から1970年代前半 - 歴史研究者や市町村史編さん担当者の間で北海道に関する歴史資料の保存と利用施設の設置を求める声が高まるようになる
- 1976年 - 堂垣内元北海道知事が文書館の設置検討を北海道議会ではじめて表明する
- 1978年 - 歴史研究家を中心に32名が北海道議会へ北海道立文書館設置の請願をする
- 1981年 - 歴史学会など145団体による文書館の設立要望書が知事に提出
- 1982年 - 北海道が「北海道立文書館設置に関する基本構想」を発表
- 1985年 - 北海道立文書館開館(7月15日開館、この年は旧北海道庁開庁100年にあたる年であり、また、この日は北海道庁旧本庁舎が着工した日でもある)
- 1986年 - 古文書解読講習会の開始
- 1999年 - 古文書解読講習会を改めた古文書解読講座の開始
- 2005年 - インターネットによる検索システムを開始
[編集] 古文書解読講座等
1986年から一般道民を対象として当館所蔵の資料を教材とした古文書解読講座を実施している。この講座はたいへん人気が高く、毎回北海道内から多数の受講申し込みがあり、抽選によって受講者が決められる。講座は北海道庁旧本庁舎の会議室で実施され、修了者には修了証が授与される。 また、古文書解読講座以外にも各市町村に出向いて古文書講座を実施したり、市町村職員向けに公文書管理についての講習会なども実施する。
[編集] 文書館規模縮小問題
2005年北海道は行財政改革の一環として文書館の民間委託などを検討していたが、道内の歴史研究団体などがこれに反対。その結果、北海道による直営方式は維持できたものの規模縮小、出先機関から本庁組織への改編、人員削減が2006年から実施されるようになり、これまで通りの活動が維持できるかどうかが疑問視されている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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