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双極性障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

医療情報に関する注意:ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。

双極性障害(そうきょくせいしょうがい、英:bipolar disorder)は、精神疾患の気分障害の一つ。躁うつ病(そううつびょう)あるいは双極性感情障害(そうきょくせいかんじょうしょうがい)とも言う。WHO国際疾病分類第10版(ICD-10)ではF31。双極性障害の生涯有病率は0.2~1.6%であるとされ、うつ病の6~15%と比べると、低めではあるが、けっして珍しい疾患ではない。一旦回復しても、再発することが多く、生涯にわたる薬物投与による予防が必要となる例も多い。

目次

[編集] 症状と診断

双極性障害は、躁状態を伴う双極性障害Ⅰ型と、軽躁状態を伴う双極性障害Ⅱ型に区分される。

以下に述べる躁状態が1回認められれば、双極性障害Ⅰ型と診断がなされる。1回の躁状態で終わる症例は稀であり、一般には、うつ状態と躁状態のいずれかが、症状のない回復期を伴いつつ、繰り返していく。また、うつ状態と躁状態が混ざって存在する混合病相が生じる場合もある。

これに対して、うつ状態と軽躁状態のみが認められる場合を、双極性障害Ⅱ型と呼ぶ。ただし、この双極性障害Ⅱ型については、軽躁状態そのものが、患者や家族には認識されていないことも多く、自覚的には反復性のうつ病であると考えている患者も多い。

症例によっては、冬にうつ、夏に躁など季節に左右されることもある。うつ状態から急に躁状態になること(躁転)はまれでなく、一晩のうちに躁転することもある。また1年のうちに4回以上うつ状態と躁状態を繰り返すものを急速交代型(Rapid Cycler)と呼ぶ。

[編集] 躁状態

DSM-Ⅳ-TRによれば、躁状態とは、気分の異常な高揚が続く状態である。そのとき、患者は明るく開放的であることもあるが、イライラして怒りっぽくなる場合も多い。診断のためには、このような気分高揚の期間が1週間以上続き、社会活動や人間関係に著しい障害を生じ、以下の症状が3ないし4つ加わることが必要である。

  1. 自分は何でも出来なるなどと気が大きくなる。-自尊心の肥大-
  2. 眠らなくてもいつも元気なまま過ごせる-睡眠欲求の減少-
  3. 一日中喋りまくり、手当たり次第に色々な人に電話をかけまくる-多弁-
  4. 次から次へ新しい考え(思考)が浮かんでくる-観念奔逸-
  5. 気が散って一つのことに集中できない-注意散漫-
  6. 仕事などの活動が増加し、良く動く-活動の増加-
  7. クレジットカードやお金を使いまくって買物をする-快楽的活動に熱中-

これらの躁状態の症状は、本人にとっては、エネルギーに満ち、快いものである場合が多いが、社会的には、種々のトラブルを引き起こすものとなる。 1)、2)、6)のケースではごくまれに大きな成果をあげることもあるが、たいていは中途半端に終わってしまう。3)のケースでは電話をかけられる人が迷惑なばかりか、電話で約束したことを本人が忘れていることが多く、患者本人の信用失墜につながる。また、7)のケースでは、本人ばかりか家族も巻き込んで後に経済的に苦しむこととなり注意を要する。

[編集] 軽躁状態

基本的に躁状態と同じ症状であるが、社会的・職業的機能に影響のない程度のものを、軽躁状態と定義する。

[編集] うつ状態

うつ病に詳細が記載されているので、ここでは詳しく述べない。基本的には、エネルギーが高まった躁状態に対して、うつ状態はエネルギーの低下状態と理解できる。

[編集] その他の症状

不安(不安障害)、強迫観念(強迫性障害)、などが同時に出てくることもある。

[編集] 成因

シナプスと、セロトニンノルアドレナリンなどの脳内神経伝達物質を介した神経伝達機構に障害が生じるためであるとのモノアミン仮説が有力である。また遺伝研級によって、疾患そのものは、純粋な遺伝疾患ではないが、双極性障害になりやすい体質には、遺伝的要素があると指摘されている。


[編集] 経過

双極性障害は、うつ状態と躁状態を繰り返す場合が多く、一旦症状が回復しても、再発する可能性が高い。Angst J らによる研究では、約20年間の追跡を行ったところ、経過観察の15~20年目の5年間の期間に再発のない症例は、双極性障害ではわずかに17%であったとされ、8割程度の症例において、長期の経過後も症状の繰り返しが続いていた。Stanley Foundation Bipolar Network という最近の調査でも、調査開始後の1年間の観察で、双極性障害の約2/3は症状のため生活に大きな障害を受けていたという。 このように、双極性障害は、再発を繰り返し、慢性の経過をたどることが多い。このため、長期にわたる治療が必要となる。

[編集] 治療の原則と治療を受ける場合のヒント

  • 双極性障害治療の第1の原則は、患者・家族ともに、長期治療の覚悟をすることである。一般に双極性障害は、再発を繰り返し、長期にわたる治療を必要とする。そして、糖尿病・高血圧などの慢性疾患と同じく、完全な治癒を期待せず、病気と向き合っていくことが必要になる。
  • 双極性障害治療の第2の原則は、その長期の治療の過程において、その場その場の症状に振り回されず、長い目での回復を目指すことである。そもそも、治療の目標は、長期的な生活の安定にあり、その場その場の症状を早く改善することではない。当然のことではあるが、躁状態に悩まされた家族は、即効的な安定を期待し、うつ状態に苦しむ患者は、すみやかな苦痛からの解放を望む。しかし、このような、すみやかな改善への期待に沿うために用いられた薬物療法によって、躁とうつの変動が激しくなるとも言われている。また、患者・家族が、すみやかな改善を期待して、あせるほど躁とうつの繰り返しが多くなるという印象がある。あせらず、長い目で、症状に耐える構えを取ることが、原則的に重要である。
  • 双極性障害治療の第3の原則は、躁状態・うつ状態を通して、家族と患者が協力して治療を続けていくことである。このことを実現するために、まず患者が努力するべきことは、躁状態が病的なものであるとしっきかり認識することである。一般に、患者は、躁状態を心地よく感じ、病気であると思わないことが多い。特に軽躁状態の既往のある患者では、軽躁状態にもどることを期待する人が多い。しかし、このような姿勢を取っている間は、症状の回復は困難であり、家族などからの治療的協力も得にくくなる。一方、家族や友人などの周囲の人は、うつ状態の苦しさを良く理解するよう努力する必要がある。どうしても、家族などは、うつ状態の苦痛を軽視しすぎる傾向がある。確かに、うつ状態の患者を見て、「気のもちようではないか」と言いたくなることはある。しかし、うつ状態は、一見したよりも患者には苦しく、しばしば自殺をもたらすものである。このことを家族などは認識する必要がある。

[編集] 医師の選びかたと治療を受ける時の心得

  • 必ず精神科の医師にかかること。内科や他科で薬だけもらおうとしないこと。内科を含めて他科の医師のほとんどは双極性障害の治療の専門のトレーニングをうけておらず、かえって治療を難しくしてしまうこともある。
  • 自分の人生の全てを語ろうとする患者がいるが、医師は患者の行動すべてを見ているわけにはいかない。患者や家族は今自分の困っている症状について話し、それに対して医師は薬を出しアドバイスをするが、薬を含めて行動を管理するのは患者自身である。
  • 職場の診療所に精神科医がいる場合はその医師にかかるとよい。場合によっては出世コースをはずれたり閑職に配置転換になることもあるが、会社を辞めたり、くさってはいけない。大切なことは病気を治すこと、さらに再発せずに社会生活に適応することであり、出世ではない。職場は病気を治すために負荷の少ないポジションを用意してくれていると前向きに考えるとよい。
  • 自分で医師を見つけなければいけない人は、まず通いやすいということを考えるとよい。双極性障害の薬は一生飲み続けなければならないことが多く、続かなければ意味がないからである。
  • 『この医者合わないな』と思いながら精神科医にかかり続けるのはよくない。これは他の科にも言えるが、精神科の場合特に医師と患者との間に信頼関係がなければ何をやっても無駄だからである。

[編集] うつ状態の過ごし方

  • うつ状態は患者本人に病識があるだけに非常に辛く感じられ、場合によっては頭痛がひどくなったり、食事も食べられなくなったり、寝たきりの状態になってしまうこともある。この時期をどううまく過ごすかが、病気の予後に大きな影響を与える。
  • 深くものごとを考えてはいけない。うつ状態になるとあらゆることがもの悲しく感じられ、過去の行動が後悔となって思い出され、ああしておければよかった、こうしておければよかったと思うがこれは病気の症状のひとつであり、そのことを深く考えてはならない。考えれば考えるほど患者はうつの蟻地獄から抜け出せなくなってしまう。うつ状態の時は努めて物事を深く考えず出来ればボーッとしているのがよい。
  • 別の言い方をすれば、うつ状態とは脳内の神経伝達物質の伝達不調により、脳の情報処理能力が落ちている状態といえる。このような時に物事を深く考えたり、新しい情報を取り込もうとしても、かえって回復を遅らせるだけである。うつ期には、適切な時間の睡眠をとる、脳と体を休ませる、深く物事を考えない、新しいことには無理をして取り組もうとしない、そのための手段の一つとしてボーッとしているのがよい。
  • 完全に良くなろうと思わない方がよい。うつ状態なりに生活できていれば、良くやっていると自分を評価するべきである。

[編集] コンプライアンス(Compliance)について

  • コンプライアンスとは服薬遵守(医師の処方を守って服薬すること)を言う。双極性障害を含め精神科領域では一度に様々な種類の薬が処方されることが多い。病院によっては一回分の薬をパッケージにして出してくれるところもあるが、ほとんどの場合何種類もの薬をそのまま手渡される。これをそのまま飲んでいると当然飲み忘れ、飲み落としが起こる。また副作用などの不快感も手伝ってさらに薬を飲まなくなるということが起こりやすい。
  • このようなノンコンプライアンスが継続した場合,せっかくの診断や治療が意味をなさなくなってしまう。そのため患者は,医師にまかせきりの治療にならないように,医師や薬剤師から病状やそれに対して現在行われている治療がどのようなものであるのか十分な説明を受け,ちゃんと理解したうえで服薬遵守に努めるべきである。
  • コンプライアンスは常に100%を目指すのが望ましく、そのためには例えば100円ショップなどで売っているビニールの小袋に一回分あるいは一日分の薬を予め小分けにしておくとよい。

[編集] 躁状態に対する周囲の対応法について

  • 躁状態の患者は怒りっぽいことが多く、躁状態で起こした問題行動について、頭ごなしに注意したりすると喧嘩や時に暴力に及ぶこともあり注意を要する。
  • 家族を含め周囲の者は受容的態度に徹しつつ、やんわりと注意し、お金やクレジットカード、実印などを取り上げるなどして早めに精神科を受診させ薬物療法を受けさせることが必要である。

[編集] 薬物療法

薬物療法は、①基本となる感情調整剤による予防、②うつ状態に対する抗うつ薬、③躁状態に対する抗精神病薬、の組み合わせで行われる。これに加えて、不眠に対して④睡眠導入剤が用いられることが多い。

[編集] =①感情調整剤=

双極性障害の薬物療法の基本は、感情調整剤による再発予防である。予防薬(抗躁薬)として用いられる感情調整剤には、炭酸リチウム、カルバマゼピン、バルプロ酸などがある。これらは躁状態を予防するだけでなく、うつ状態もある程度予防することが知られており感情調整剤(Mood Stabilizer)と呼ばれる。長期にわたる治療において重要なことは、自分に合った感情調整剤を見つけて、有効血中濃度に常にそれを保つ(薬を飲みつづける)ということである。

[編集] 炭酸リチウム(商品名リーマス)

双極性障害の最も一般的な治療予防薬であり、その有効性について最も科学的研究が行われている薬物である。ただ、治療域と中毒域が近い為、血中濃度を定期的に測定する必要がある。全般的には、自覚的副作用の少ない薬物であるが、一般的な副作用としては、手の指先の震えがあるほか、時に飲み始めの数週間に、極端な倦怠感が出て服用を止める患者もある。 胎児に心臓奇形をおこす恐れがあることから妊婦への投与は禁忌とされている。心臓病腎臓病を患っている者への投与も禁忌とされている。

[編集] カルバマゼピン(CBZ)(商品名テグレトール)

元々はてんかん、三叉神経痛の治療薬であり、精神科以外の医師でこれを双極性障害の治療予防薬として使うことを知っている人は少ない。一般的な副作用としては、飲み始めの二週間程度の間、強い眠気がくるので患者はこれに耐えなければならない。また、医師も少量から投与し血中濃度を測定しながら徐々に投与量を増やす必要がある。炭酸リチウムと同様定期的に血中濃度を測定する。ごく稀に、全身性の薬疹・肝機能障害・造血機能障害などが生じ、重篤な状態となることがあるため、副作用に注意が必要である。

[編集] バルプロ酸(VPA)(商品名デパケン)

これも元々はてんかんの治療薬であるが、副作用が比較的少ないため、使いやすい薬物である。

[編集] 感情調整剤の組合わせ

症例によっては、感情調整剤は組合わせて使用される。 リーマス+テグレトールあるいはリーマス+デパケンなどが代表的な使用方法である。 単体で用いた時よりも、有効性が高くなるといわれる。

[編集] =②抗うつ薬=

双極性障害に生じるうつ状態を改善させるために、抗うつ薬が処方されることが多い。しかし、抗うつ薬の処方によって、躁状態が誘発され、かえって長期的に症状が不安定化する症例があるとも言われており、双極性障害における抗うつ薬の使用は慎重に行うべきであるとも言われている。

抗うつ薬の項に述べられているので、詳しくは触れない。 最近ではSSRISNRIなど新しいタイプの薬が出てきて、マスコミ等で副作用の極めて少ない薬であるように報じられているが、それなりの副作用はあり過大な期待は禁物である。また、症例によっては従来の三環系抗うつ薬四環系抗うつ薬の方が優れていることもある。

抗うつ薬の一般的な副作用は、口の渇きとそれに伴う多飲・多尿、便秘、排尿困難、眠気、吐き気、嘔吐などである。

[編集] 抗うつ薬を飲む場合のヒント

  • 抗うつ薬を飲むに当たって、気をつけなければならないのは、まず副作用の方が、主作用より先に出ることである。抗うつ薬の効果が出てくるのは人によって差はあるものの2~3週間後であり、それまでの間、軽妙な副作用(例えば口の渇きなど)は我慢することが必要である(もちろん重大な副作用については医師にすぐ報告する)。
  • 抗うつ薬によりうつの症状がすっきりとれる場合もあるがそうでない場合もある。薬の効き方は人により大きく差があるからである。効果が低いと医師が判断した場合は薬を増量する。それでも効果がなければ、抗うつ薬の種類を変更することになる。
  • この間の作業は場合によっては数ヶ月かかることもあり患者にとってはとても辛いことであるが、自暴自棄になってはいけない。現在よく使われる十数種類の抗うつ薬の中からすぐに自分に適したものが見つかるとは限らないが、必ず見つかると信じることである。また、先にも述べたように抗うつ薬はのみ続けることによって効果を発揮する薬であり徐々に効果が上がってくるものである。

[編集] =③抗精神病薬=

抗精神病薬の項に述べられているので詳しくは触れない。メジャートランキライザーとも呼ばれる。躁病性興奮が強い場合(特に暴力などに及んだ場合)、これをすぐに鎮静化したい場合に用いるほか睡眠導入剤のかわりに用いるケースもある。また、上記にあげた感情調整剤も効果が現れるのはやはり、飲み始めてから2~3週間後なので、その間、躁状態を抑えるため併用するケースも多い。

最近は非定型抗精神病薬を気分安定薬のように使用することがよくある。

[編集] =④睡眠導入剤の使用方法についてのヒント=

  1. 毎晩だいたい同じ時刻に飲めばよいが、30分程度で効くこともあれば、それ以上かかることもある。
    薬の効き方は、日中の活動量やその日の体調(主として薬の消化管よりの吸収スピードの違い)に大きく左右される(人間の体は機械ではない。あいまいに効くと思っておいたほうがよい)。
  2. 睡眠導入剤を飲んだら寝床に入って静かにしているほうがよい。いつまでも起きていては眠れない。また眠れない眠れないと深く考えるとますます眠れなくなる。
  3. 毎朝同じ時刻に起きるよう努力したほうがよいが、起きた時刻にすぐに眠気が消えるものではない。トイレに行き、朝食をとり、活動を開始してからなんとなく眠気は消えていくと思っておいたほうがよい(すぐに眠れて、すぐに眠気が消える睡眠導入剤はない)。
  4. 睡眠導入剤を飲むと日中モワッとしたりボーッとしてなにもしたくなくなる、と言う患者がいるがこれは睡眠導入剤だけの作用だけではなく、その他の薬(感情調整剤や、抗うつ剤など)との相互作用で効果が増強されている面もある。対策としては、なるべく同じ時刻に起き、朝の光をあび、朝食をとる、昼間そのまま寝てしまわないということが大切である。午後になっても、眠気がおさまらない場合は医師に相談して薬を調整してもらうとよい。
  5. 夜中に起きてしまい追加で睡眠導入剤を飲む(追い飲み)をすることは、やめたほうがよい。翌日に眠気を持ち越す原因になるからである。排尿でどうしても起きてしまう場合は、寝る前の水分摂取量を意識的に少なめに抑えるとよい。その他の理由で起きてしまう場合は、医師に相談して薬を調整してもらうとよい。
  6. この薬はお勧めですなどと言う人がいるが、鵜呑みにするのは危険である。それは、その人にとってはよかったのかも知れないが、症状も体質も違う別の人にはどう効くかどのような副作用がでるかわからない。血中濃度の半減期などもあくまで目安にすぎず、人によりあるいはその日の体調によりかなり違ってくる。薬については必ず主治医と相談すべきである(これは、感情調整剤、抗うつ剤についても同じである)。

[編集] 個別の睡眠導入剤の注意事項

  1. トリアゾラム(商品名ハルシオン) もうろう状態などが出ることがあり、医師の処方以上飲んではならない。近年はあまり処方されない。(二週間以上の処方は禁止されている)
  2. フルニトラゼパム(商品名サイレース/ロヒプノール) 米国への持込禁止薬となっている。米国へ入国予定のある者は使用してはならない。(二週間以上の処方は禁止されている)
  3. ペントバルビタール(商品名ラボナ)、アモバルビタール(商品名イソミタール)等バルビツール酸系薬剤 古いタイプの睡眠導入剤で正確には麻酔薬に近い。これを飲んでも脳の代謝を抑えているだけで睡眠状態にはなっていない。耐性が生じやすく高度の不眠時のみ処方される。

[編集] 生活習慣

なるべく平穏な生活を心がけるとよい。例えば仕事でも遊びでも100%を目指すのではなく70~80%でまあいいやという生活態度が気分の上下を防ぐといわれている。 双極性障害の患者は、仕事がオーバーワークにならないよう気をつけることが大切である。 そのためには、仕事の質を落とすか量を落とすか、このどちらかを念頭においておくとよい。

[編集] 食べてはいけない食物

  1. 精神科薬を服用している時の飲酒は作用を増強し、場合によってはもうろう状態や錯乱を引き起こす可能性があるので厳禁である。
  2. 果実グレープフルーツ、もしくはグレープフルーツジュースを口にすれば、カルバマゼピンの作用を増強させるので、服用している時は食べないほうがよい。

[編集] 子供の双極性障害

専門誌「臨床精神医学」2006年10月号が双極性障害を特集した際に子供の双極性障害を取り上げた。このことからも子供の双極性障害が日本で認知されつつある。[1]


[編集] 双極性障害の主な著名人

[編集] 関連項目

  • 精神疾患
  • うつ病
  • 非定型精神病 てんかんと双極性障害の両方の症状がある患者に対してんかんの治療薬であるカルバマゼピンを用いたところ双極性障害に対し効果があることが日本で発見され、上記のようにカルバマゼピンが双極性障害の治療予防薬として用いられるようになった。
  • リチウム
  1. ^ 加藤忠史, 金生由紀子 (2006). 臨床精神医学 10月号 特集「双極性障害」「小児・思春期の双極性障害~近年の増加の要因について」
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