古代宇宙飛行士説
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古代宇宙飛行士説(こだいうちゅうひこうしせつ、英語 Ancient Astronauts TheoryまたはSpace God Theory)とは、人類史上の古代または超古代に宇宙人が地球に飛来し、人間を創造し、超古代文明を授けたという説である。別名を「太古宇宙飛行士来訪説」、「宇宙人考古学」、「宇宙考古学(人工衛星から考古学遺跡を調査する「宇宙考古学」とは異なる)」ともいう。この範疇でキリスト宇宙人説も唱えられる(後述)。なおこの説を教義にしている新宗教に、人間のクローンを作ろうとして有名なラエリアン・ムーブメントがある。
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[編集] 概要
混同されやすいものにArchaeoastronomy アーキオアストローノミ、「考古天文学」がある。これは考古学的に古代人の天文学に関する知識と、天体にかかわる文化活動を研究するものである。
エーリッヒ・フォン・デニケンの1968年の著作『神々の戦車』(邦訳『未来への記憶』)がベストセラーになったことで広まった説である。その主な内容は以下のとおり。
[編集] 説の来歴
デニケン以前から提唱者は多く、空飛ぶ円盤研究団体である宇宙友好協会(CBA)の招きで1961年に来日したジョージ・ハント・ウィリアムスンなどがいる。その後、古代核戦争説についても関連づけて提唱するものもいる。
[編集] 主な論者
- ジョージ・ハント・ウィリアムスン(アメリカ合衆国)
- モーリス・ジェサップ(アメリカ合衆国)
- アレキサンドル・カザンツェフ(ソビエト連邦)
- レイモンド・ドレイク(イギリス)
- エーリッヒ・フオン・デニケン(スイス)
- ロバート・テンプル
- ゼカリア・シッチン(Zecharia Sitchin):架空の惑星一覧に惑星ニビルの記述あり。
- 山口彰(日本)
[編集] 古代宇宙飛行士説を設定とするフィクション
[編集] キリスト宇宙人説
提唱者一覧。
- モリス・K・ジェサップ(1900年 - 1959年、アメリカ合衆国):『UFOと聖書』1956年
- 第8代クランカーティ伯爵(ブリンズリー・レ・ポー・トレンチ 1911年 - イギリス):『天空の人々』(1960年)
- バリー・ハワード・ダウンニング(1938年 - アメリカ合衆国):『聖書と空飛ぶ円盤』(1968年)
- ゲルハルト・R・シュタインホイザー(1920年 - ドイツ):『イエス・キリスト-宇宙人の後継ぎ』(1972年)