地球へ…
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地球へ… | |
---|---|
ジャンル | SF漫画 |
漫画 | |
作者 | 竹宮惠子 |
出版社 | 朝日ソノラマ |
掲載誌 | マンガ少年 |
発表期間 | 1977年1月号 - 1980年5月号 |
巻数 | 全3巻 |
ラジオドラマ | |
放送局 | NHK-FM放送 |
発表期間 | 1979年 – 1979年 |
映画 | |
監督 | 恩地日出夫 |
制作 | 東映動画 |
封切日 | 1980年 |
上映時間 | 112分 |
コピーライト 表記 |
©竹宮惠子/ 東映アニメーション |
テレビアニメ | |
原作 | 竹宮惠子 |
監督 | ヤマサキオサム |
シリーズ構成 | 西園悟 |
キャラクターデザイン | 結城信輝 |
メカニックデザイン | 石津泰志 柳瀬敬之 松本秀幸 |
アニメーション制作 | 南町奉行所 東京キッズ |
製作 | 毎日放送 スカパーWellthink ANIPLEX |
放送局 | TBS系列 |
放送期間 | 2007年4月7日 - 放送中 |
話数 | 全24話(予定) |
コピーライト表記 | ©竹宮惠子/ 毎日放送 スカパーウェルシンク アニプレックス 電通 |
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漫画雑誌 |
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『地球へ…』(テラヘ…)は竹宮惠子が「月刊マンガ少年」(朝日ソノラマ)に1977年1月号から1980年5月号にかけて連載したSF漫画作品。全4部構成。1978年度の星雲賞コミック部門を受賞。第25回(1979年度)小学館漫画賞受賞。1995年には文庫化(全3巻)し、2006年の時点では10版まで出版されている。2007年4月には新装本が出版される予定。
当初は3回で終了する予定でスタートしたが、到底3話で終了するような展開ではなく、第4話で一旦第一部が完結。その後、断続的に第4部まで3年半にわたり連載が続いた。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
[編集] ストーリー
現代から遠く離れた未来―S.D.(Superior Dominance―特殊統治体制、西暦3千数百年)の時代。
科学の発展により文明が高度化し、ワープ航法によって宇宙へ旅立つことができるようになった時代、人類の手ではもはや修繕不可能なまでに進んだ環境破壊により、生命滅亡の淵にある地球を再生するため、全ての人間がマザーコンピュータとともに植民惑星へ退去した。
人類は出生から成長、死に至るまですべてコンピュータによって完全に管理されていた。無作為に選び出された精子と卵子を受精させ、人工子宮により『赤ん坊』として生きられるようになると、無作為に選ばれた養親によって『目覚めの日』(=14歳の誕生日)まで安心かつ健全、しかも画一化された教育惑星で育てられる。『目覚めの日』前後になると、星のマザーコンピュータによって《成人検査》が行われ、今までの記憶の消去と地球人として生きるための知識の注入を受け、“大人”としての教育を受けるべく、さらに高度な教育が受けられる“エデュケーショナル・ステーション”に送られる。
しかし、一生のうちに3度行われる成人検査をふつうにパスするのは97%――残り3%は知的障害や精神障害といった症状を引き起こす。この成人検査の過程で誕生するのは“大人”とみなされた人間だけではない。超能力保持者“ミュウ”も誕生させていたのだ。ほとんどのミュウは、感情過多などの兆候からESP(エスパー)チェックにより深層心理まで分析され、排除されてきた。管理体制の実態を見抜き脱出に成功したミュウ達は集団を作り、人類にミュウの存在を認めるよう働きかけてきた。しかし、その願いは通じなかった……。
地球から遠く離れた植民惑星アタラクシアで育った少年ジョミー・マーキス・シンは、『目覚めの日』の数日前から不思議な夢を見ていた。ひとりの盲目の美少女と青い髪の若者が会話している場面である。ジョミーの正体はミュウであったが、その強靭な精神力でESP検査や真相心理分析といった検査をことごとくクリアしてきた。
しかし、『目覚めの日』に成人検査を受けている最中、青い髪の若者――ソルジャー・ブルー――に助けられ、成人検査がほどこす洗脳から逃れることができた。だが、“不適格者”(=ミュウ)と診断されたジョミーは抹殺されそうになる。そこへ、ミュウの手助けが入り、ジョミーは混乱のなかミュウの船へ迎えられることとなる。
最初は戸惑い、抵抗心むきだしだったジョミーだが、障害の補完として超能力を持った他のミュウと違い、数百年ぶりに現われた健常者であった事から、ソルジャー(ミュウの長)・“ブルー”から新しいソルジャーとなるよう請われ、彼の記憶と精神を受け継いでその任に就く。
一方、統治者候補で“無垢な者”としての養育を受け、執行機関「メンバーズ・エリート」の一員となった同い年の青年がいた。彼の名はキース・アニアン。親友サムたちとは違い、成人検査を受けた記憶も幼い頃の記憶も一切持たない彼は、様々な出来事の中で、徐々に自身の正体とミュウの廃絶の可能性の有無を見出しながら出世コースをひた走る。
この二人が接触は、十数年にもわたるミュウと人間の戦いと、地球の新時代の幕開けに繋がる様々な事件が起こすこととなる。ミュウも人間も葛藤し、悩み、苦しみ、悲しみを味わいながら、戦いに身を投じていく――。
果たして、ジョミーたちミュウは地球(テラ)へたどり着くことができるのか……?
[編集] 用語
- S.D.(Superior Dominance―特殊統治体制)
- 機械により、完全な生命管理を行う体制。人類の叡智を持ってしても解決できない地球の環境汚染を、人類が出て行くことで解決するために創られた。
- 人間は無限大の精子と卵子の組み合わせから、試験管で人工受精させられて誕生し、人工子宮で成長して『赤ん坊』としてこの世に生を受ける。各惑星で『純粋な子供』に育つべく養父母に養育されて幼少期を過ごした後、先述の「目覚めの日」に「成人検査」を通過したのち、宇宙ステーション「エデュケーショナル・ステーション」にて教育を受け、それぞれの能力に適した職業につく。よって、地球に降り立たぬまま一生を終えることもある。
- 植民惑星
- 環境汚染が止まらない地球を保護するために、人類が移住した惑星。ジョミーが14歳まで過ごした育英都市アタラクシアも植民惑星にあたり、『テラズ・ナンバー5』と呼ばれるマザーコンピュータの管理体制のもとで人類が暮らしている。住民は普通人(=コモン)と14歳までの子供たちが主で、エリートが住民の管理にあたっている。
- 植民に成功している惑星がある一方、惑星ナスカのように移民に失敗し、打ち捨てられた惑星も数多く存在する。
- 成人検査
- 各惑星のマザーコンピュータが「目覚めの日」の前後1年以内に行う検査。特定された場所にテラズ・ナンバーが現れ、思念波による過去の記憶の抹消と「16歳の大人の地球人」として生きていくための知恵の享受を行う。
- 成人検査はひとりにつき最大3回まで実施され、97%が合格する。残りの3%は知的障害だったり、検査の過程でコンタクトに失敗して精神障害を患ったりする者たちである。
- ミュウ
- 人類とは異なった新人類。虚弱体質で、身体障害を持つ事が多い。しかし、その分非常に長寿で、思念波エネルギーを操る(障害の補完として超能力が発現するらしい)。普通は意思伝達や読心程度だが、協力し合ったり、また力の強いミュウであれば、念動力(サイコキネシス)や幻覚を見せることが出来る。
- ミュウだと判明した者は即座に抹殺されるが、かろうじて生き延びた者たちはソルジャー・ブルーのもとに集結し、コミュニティを作って生活している。成人検査の後に覚醒する者も多く、ソルジャー・ブルーや同じ時代を生きてきたミュウはこれに該当する。マザーの思念波エネルギーに呼応した結果、彼らはESPに目覚め、迫害を受けたりモルモット同然の扱いを受けたり、悲惨な扱いを受けてきた。
- 現在では『人類と敵対する存在』として、脅威とされている。
- メンバーズ・エリート
- 各「ステーション」で行なわれる定員1000人の「エリートコース」教育の結果に基づき選ばれる、6人の上位者。政治の中枢に行くか軍部で参謀となるかを選択出来るが、何よりも大きな特権は、地球へ行く権利を得られることであろう。
- エリート
- 成人検査後、「エリートコース」に振り分けられ、エリートとしての教育を受けた者。メンバーズ・エリートに選ばれなかった994人がこれに該当する。
- 地球及びその配下にある組織に所属し、上層部の指示のもと、軍人や医師や学者などの要職に就く。だが、メンバーズ・エリート以上の昇進は絶望的に不可能である。
- 普通人(コモン)
- 成人検査後、「一般(ユニバーサル)コース」に振り分けられ、普通人としての学習を受けた者。地球もしくは植民惑星で一般人として暮らし、結婚した後に養親となって人工受精で誕生した子供を成人検査の日まで育てる。
- エリートがマザーや地球政府の上層部の指示で動くのに対し、コモンはマザーの直轄下にある「ユニバーサル・コントロール」と呼ばれる組織の指示で行動する。
- 教育(エデュケーショナル)ステーション
- 成人検査をパスした「16歳の大人の地球人」を教育する機関。それぞれの植民惑星から連れてこられた、精神的に不安定な少年少女たちの集団に基本的なS.D.の教育を施した後、集団を性別・生まれ月ごとに振り分けて教育する。
- 「エリートコース」と「一般コース」の二つの種類のステーションが存在し、教育期間はそれぞれ2年。少年少女たちはステーションのマザー・コンピュータの管理下で生活を送る。
- 地球国家元首
- 地球およびそれに追随する惑星国家の最高統治者。200年間の間、その座に就いた者はいなかった。
[編集] 登場人物(原作)
※括弧内は登場した後の、最年少時から最期までの年齢である。
- ジョミー・マーキス・シン(13歳→45歳前後)
- 本編のミュウ・サイドの主人公。幾度かESPチェックを受けてきたが、潜在的なミュウでありながらエネルギーの有り余った性格のおかげで潜り抜けてきた。その、人類の太く短い生命力とミュウの細く長い能力を兼ね備えた存在であることをソルジャー・ブルーに見込まれて、彼の後を継ぎ、ミュウの長『ソルジャー・シン』となる。そして、ブルーの意思を継いで、ミュウが長年目指してきた地球(テラ)へ向かうこととなる。
- 最初はその乱暴な性分から他のミュウたちに疎まれてきたが、様々な訓練や勉強を経て――何よりも、ブルーの強固な意志を宿したおかげで――カリスマ性の高いリーダーになってゆく。彼もブルー同様、14歳以降、外見は変わっていない。
- キース・アニアン(17歳→45歳)
- 本編の人類サイドの主人公。機械(マザー)の申し子・鉄面皮などと評されるエリートだが、喜怒哀楽のうち《怒》と《哀》の感情は誰よりも強い男である。ジョミーの最大のライバル。
- ある事情により、成人検査の記憶と幼少時代に関する記憶を持っていない。エデュケーショナル・ステーションでの教育を終えた後は「ナンバーズ・エリート」に選出され、その頭角を現して目を見張るスピードでエリートコースを昇進していく。最終的には地球の総帥となり、ジョミーたちミュウと対立してゆくことになる。
- 20年近くにわたるミュウとの対決のなかで、自身の出生の秘密やミュウの遺伝的要因の排除の可否、さらには地球そのものの秘密を知ってゆくこととなる。そのなかで、ミュウの女性フィシスに不思議な縁を感じるようになっていく。
- ソルジャー・ブルー(14歳→約300歳)
- ミュウの中で最も長く生き、全体的に虚弱体質であり身体障害者が多い彼らの中では完全に近く、長としてミュウたちを束ねてきた。3世紀もミュウとして生きたといわれるが、青年としか思えない外見を保っている。
- ジョミーにミュウが発生する原因が成人検査にあることを告げ、自身が実験体として悲惨な日々を送り続けてきたことを告白している。寿命が潰える直前にその意思をジョミーに託し、ジョミーの能力を開花させる。地球への強い思いを残したまま逝くが、死んでもなおジョミーの中で生きつづけている(ジョミーが意識し続けている。)
- 50年前、フィシスと邂逅し、ミュウの船に連れてきた。以降、彼女を『女神』とたたえ、彼女の手を通して地球を見るようになる。
- フィシス(15歳→93歳)
- ミュウの、盲目の美少女占い師。生まれつきのESP。つねに歴代のソルジャー(ブルー、ジョミー)に仕え、提言を与えている。占いはターフルと呼ばれる占い用のテーブルで行われ、占いの結果は概ね当たる。
- また、なぜか銀河系や地球の外観を知っている。謎の多い女性で、物語上、重要な意味を担う存在である。キースとは敵同士であるにも関わらず何故か情報を与え続け、トォニィを目覚めさせようとして、かえって逃げられ、能力や知識を吸収され、正体すら暴かれてしまう。しかし、その正体を知っていたソルジャー・ブルーにとって彼女は『女神』であった。
- ジョミーの願いから、唯一ジョミーを本名で呼ぶ。
- ジョナ・マツカ(17歳→39歳)
- ミュウであることを隠し、人間社会に溶け込んでいたミュウ。控えめで大人しい性格。キースを殺そうとするが、反撃されてしまう。その後、無理矢理キースの副官にされ、彼の片腕として共に人生を歩むことになる。ジョミーやブルーらと同様に、外見年齢は変わらない。
- 最初は嫌々ながらキースに従っていたが、やがて、その関係は変わってゆくことになる。
- トォニィ(0歳→22歳)
- 惑星ナスカで、母体によって生まれた初めての子。3歳のとき、ある事件で昏睡状態に陥るが、12歳前後の肉体に成長して覚醒する。それ以後も急激な肉体成長を続け、最終的に成人する。本人いわく『(ジョミーと同じ)完全なミュウ』。
- 彼を覚醒させようとしていたフィシスから《彼女から逃れるために》知識と予知能力を習得し、彼女の正体すら見抜いてしまう。しかし、精神の成長が肉体にともなっておらず、精神年齢は生きてきた時間とほぼ同じでしかない。ナスカで生まれた子供特有の強い思念波を持つ。
- 彼にとってジョミーは『グラン・パ』(おじいさん)であり、両親以上に尊敬すべき『親』であり、目指すべきベクトルである。だが、一方でフィシスやキースに激しい憎悪を見せたり、自分を放ってリオやハーレイと行動するジョミーに怒りを感じ、リオとハーレイに嫉妬したりしている。
- セキ・レイ・シロエ(17歳)
- キースとおなじステーションに在住していた、エリートでありながら機械によって制御された社会を強く拒み、憎んでいた少年。成人検査で記憶を奪われたことをひどく悲しんでいる。
- キースやサムを蔑むような態度を常にとる小生意気な子供でありながら、勉強に精を出してエリートとしての道を歩むという、一見矛盾しているが筋の通った行動をとっている。
- カリナ(7歳~19歳)
- トォニィの母。S.D.577年、赤い惑星ナスカにて、ミュウで初めての妊娠・出産を行った女性。普段は保育部で看護師をしている。
- ジョミーから『お母さん』というものの存在を聞かされてからずっと、母親になりたいと切に願っていた。
- サム・ヒューストン(17歳→45歳)
- 幼少時代はジョミーの幼馴染で、ステーションではキースの唯一の親友となる。ガキ大将タイプで、面倒見が良い。
- その境遇が災いして、ミュウと人類の運命に翻弄されることになる。
- リオ(?歳)
- ミュウのひとり。生まれつき喋ることができないため、テレパシーで会話する。ジョミーの右腕のような存在。
- ジョミーの初めて肉体的に接触したミュウであり、彼の優しさを心から理解している、初めての良き理解者であり、味方でもある。
- アルフレート(?歳)
- フィシスに仕えている(フィシスに好意があり、一緒にいるだけ?)アンドロイド又はサイボーグ。体が機械であるという描写は無いが、目から下に線が入っている為、アンドロイド又は虚弱体質で顔の皮膚を含めた全身をサイボーグ化しているミュウであると推測される。
- 何かと感情をあらわにし、フィシスに逢いたがるジョミーを敬遠している。
- ハーレイ(?→約300歳)
- ミュウの長の一人。宇宙船の船長なので“キャプテン”の肩書き付きで呼ばれる。ブルー亡き後、ジョミーの補佐を務める。
- 外見はソルジャー・ブルーよりはるかに年上だが、ブルーと同じ時代を彼とともに生き、地球へ向かうための準備を一から整えてきた。
- ゼル(?→約300歳)
- ミュウの長のひとり。宇宙船の機関長で、ゼル機関長と呼ばれる。最初はジョミーを次期ソルジャーに推すことに懸念を示していた。
- 外見は『長老』と呼ぶにふさわしい老人で、ブルーと同じ時代を生きてきた人間のひとり。
- エラ(?→約300歳)
- ミュウの長のひとり。みんなからはエラ女史と呼ばれている。ジョミーに関するソルジャー・ブルーの提案に、最初は難色を示していた。
- 外見はハーレイと同年齢に見えるが、ブルーと同じ時代を生きてきた長老たちの紅一点である。
- 教授(?歳)
- ミュウの子供たちを指導している、古参のミュウ。ミュウの子供たちにいジョミーの成人検査の様子を見せた。ジョミーにミュウの歴史を教えたのをはじめ、政治や帝王学など様々なことを教えてきた。
- 外見は50代前半から60代前半だと思われるが、実際はその3倍以上は生きていると思われる。ちなみに右腕は義手。
- アルテラ(?歳)
- トォニィと同じく、惑星ナスカで母体から誕生した9人のミュウのうちのひとり。ナスカ生まれのミュウ特有の強力な思念波を持つ。トォニィの恋人。
- しかし、戦線でジョミーに酷使される上に、他のナスカ生まれのミュウの少女たちと同じく生殖能力を持っていないため、トォニィに悲しみをぶつける……。
- 外見は10代後半程度。
- タキオン(?歳)
- トォニィと同じく、惑星ナスカで自然分娩により誕生した9人のミュウのひとり。ナスカ生まれ特有の図抜けた知能と強力な思念波を持ち、ジョミーを崇拝し続ける。
- トォニィたちナスか生まれのミュウの少年少女たちと戦線に立つが……。
- ツェーレン(?歳)
- トォニィと同じく、惑星ナスカで自然出産により産まれた9人のミュウのひとり。ナスカ生まれのミュウが持つ強力なESP能力を持つ。
- やがて、ジョミーから重大な使命を任されることになる。
- 外見は10代前半程度。
- グランドマザー
- 人類全体を統治する強大なコンピュータ。ミュウを人間社会から拒絶しながらも、その因子を絶ってはならないという矛盾したプログラムを組まれている。
- コンピュータ・テラ
- 地球に最も深く直結し、マグマの流れを変えることすら出来るコンピュータ。グランドマザーが破壊されたときのみ現れる。
- テラズ・ナンバー5
- 育英都市アタラクシアの、「目覚めの日」を担うコンピュータ。成人検査を担当する。
- マザー・イライザ
- キースが在住していたステーションのコンピュータ。ステーションでは、エリートたちが彼女とコミュニケーションをとり、時には精神分析なども行う。
- 人の形を映し出して現れることがあるが、それは身近な女性に似るとされる。(母親や、恋人)
[編集] 派生作品
[編集] ラジオドラマ版
1979年に第1部のみラジオドラマ化され、NHK-FM放送で放送された。
[編集] アニメ映画版
映画版は、オリジナルにはないラブストーリーや戦闘シーンが追加され、原作とは違った雰囲気のものとなっている。このことを質問された作者は、映画化を許諾した時点で、全く、別の作品と思っているので、全く気にしていないという趣旨のコメントをしている。特に目立った相違点としては
- トォニィがジョミーとカリナの間に生まれた子になっている(原作では父親はジョミーではなく、ジョミーとカリナの間にも何の関係も持たれない)。
- ミュウ側の宇宙船や兵器が生物を想起させるグロテスクなデザインとなっている(原作ではSFによくあるメカニックな意匠)。
などが挙げられよう。
主要な役に有名俳優を多数起用し、アフレコ時、主要キャラクターはコスプレをしながら行なった。本作品の公開に先立って声優コンテストが行われ、砂子弘美、木内一裕の2名が優勝した。
VHS、LDで発売されている。DVDは2007年6月21日リリース予定。
[編集] スタッフ
- 監督:恩地日出夫
- 脚本:恩地日出夫、塩田千種
- アニメーション演出:笠井由勝
- キャラクターデザイン・作画監督:須田正己
- メカデザイン:ひおあきら、須田正己他
- 音楽:佐藤勝
- 主題歌:ダ・カーポ 「地球へ…」/「愛の惑星(プラネット) ―All we need is love―」
- 制作:東映動画
[編集] キャスト
- ジョミー・マーキス・シン:井上純一
- キース・アニアン:沖雅也
- ソルジャー・ブルー:志垣太郎
- フィシス:秋吉久美子
- ジョナ・マツカ:薬師丸ひろ子
- トォニイ:古谷徹
- トォニイ(子供時代):川島千代子
- セキ・レイ・シロエ:神谷明
- グランドマザー:岸田今日子
- コンピューター・テラ:久松保夫
- テラズ・ナンバー5:増山江威子
- マザーイライザ:池田昌子
- カリナ(トォニィの母):小山茉美
- サム・ヒューストン:塩屋翼
- リオ:三景啓司
- アルフレート:塩屋翼
- ハーレイ:野田圭一
- ゼル機関長:柴田秀勝
- クフ艇長:戸谷公次
- ドクター:八奈見乗児
- エラ女史:野口すみえ
- パパ:田中崇
- ママ:藤田淑子
- 教授:北川国彦
- ミュウの少年A:間嶋里美
- ミュウの少年B:鈴木富子
- 警官:佐藤正治
- 看護婦:中谷ゆみ
- 白衣の男:岸野一彦
- 声優コンテスト優勝者:砂子弘美、木内一裕
[編集] 地球へ… ~青き光芒のキース~
テレビアニメ化(後述)に合わせて『月刊Gファンタジー』(スクウェア・エニックス)2007年6月号より連載開始予定の外伝漫画作品。作画・林ふみの。
本作の連載開始に合わせて、原作の単行本もスクウェア・エニックスより新装版(全3巻)が2007年5月6日に刊行された。
[編集] テレビアニメ版
この「地球へ…」は、まだ完結していない作品や番組に関する項目です。ある程度ストーリー・番組内容がまとまってから編集するようにしてください。 |
2007年4月7日より毎日放送制作・TBS系列で放送。全24話予定。
- 毎週土曜日18:00~18:30、通称土6枠で放送。
- SBS・RCCは同枠でローカル番組を放送しているため、1週遅れの土曜17:30~18:00となる。
- 放送開始も全国より1週遅く、4月14日からとなる。
- KIDS-STATIONとANIMAXのCS(アニメ専門チャンネル)でも5月以降に放送予定。
- 4月9日よりバンダイチャンネルにて1週間無料ネット配信される。毎週月曜更新。その後は有料配信。
- 土6初のハイビジョン制作アニメ。
[編集] スタッフ
- 監督:ヤマサキオサム
- シリーズ構成:西園悟
- キャラクターデザイン:結城信輝
- コンセプトデザイン:出渕裕
- メカデザイン:石津泰志、柳瀬敬之、松本秀幸
- 美術監督:吉原俊一郎
- 色彩設計:金丸ゆう子
- 撮影監督:廣岡岳
- 音楽:高梨康治
- アニメーション制作:南町奉行所・東京キッズ
- 製作:毎日放送・スカパーWellthink・ANIPLEX
[編集] キャスト
- ジョミー・マーキス・シン:斎賀みつき
- ソルジャー・ブルー:杉田智和
- フィシス:小林沙苗
- キース・アニアン:子安武人
- セキ・レイ・シロエ:井上麻里奈
- サム・ヒューストン:羽多野渉
- ハーレイ:小杉十郎太
- リオ:浪川大輔
- マザーコンピューター:折笠愛
- ジョミーの母:ゆかな
- ナキネズミ:小森まなみ
- ナレーション:若本規夫
[編集] 主題歌
- エンディングテーマ
- 「Love is...」(第1話~)
- 歌:加藤ミリヤ
[編集] 放送時間
放送局 | 放送期間 | 放送曜日及び放送時間 |
---|---|---|
MBS・TBS系列 | 2007年4月7日~ | 土曜 18時00分~18時30分 |
SBS・RCC | 2007年4月14日~ | 土曜 17時30分~18時00分 |
ANIMAX | 2007年5月12日~ | 土曜 23時00分~23時30分 |
2007年5月17日~ | 木曜 22時30分~23時00分 | |
KIDS-STATION | 2007年5月14日~ | 月曜 24時00分~24時30分 |
[編集] 放送トピックス
[編集] エピソード
Portal:アニメ/速報的な記事の編集の「対象となる行動」に基づき、放送期間中のサブタイトルの編集は自粛願います。 |
括弧内は、最初に放送された日。前述の通り、SBS・RCCでは1週遅れの土曜である。
[編集] 前後番組の入れ替わり
MBS・TBS系列 土曜18:00枠(土6) | ||
---|---|---|
前番組 | 地球へ… | 次番組 |
天保異聞 妖奇士 | - | |
ANIMAX 木曜22:30枠(MEGA ZONE) | ||
獣装機攻ダンクーガノヴァ | 地球へ… | - |
KIDS-STATION 月曜24:00枠 | ||
ゼロの使い魔 | 地球へ… | - |
[編集] 外部リンク
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