堺泉北港
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堺泉北港(さかいせんぼくこう)は、大阪府堺市・高石市・泉大津市にある港湾。港湾管理者は大阪府。特定重要港湾に指定されている。中世から国際貿易都市堺を支える港として、発展してきた。
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[編集] 概要
- 堺泉北臨海工業地帯とともに整備された堺港・泉北港を1972年に統合。大阪府が管理している。貨物の約7割は、臨海工業地帯の企業専用岸壁の取り扱い。
- 2003年の全国港湾ランキング(『平成15年港湾統計』国土交通省)では、海上取扱貨物トン数で11位、フェリー取扱トン数で17位。
- 取扱貨物量(『平成16年度大阪府港湾の港勢』より)
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外貿総取扱量 区分 取扱量 主要な取扱品種 27,339,540t 輸出 2,489,136t 自動車、化学薬品、金属くず 輸入 24,850,404t 原油、LNG、石油製品
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内貿総取扱量 区分 取扱量 主要な取扱品種 45,410,658t 移出 19,367,762t 自動車、重油、石油製品 移入 26,042,896t 自動車、原油、鋼材
- コンテナ取扱個数(『平成16年度大阪府港湾の港勢』より)
- 外貿計19,267TEU(輸出8,931TEU、輸入10,336TEU)
[編集] 主な施設
[編集] 塩浜埠頭
化学薬品、紙、パルプ、石材の取り扱いが多く、典型的な工業港である。
[編集] 大浜埠頭
旧堺港に隣接する埠頭。 砂利、砂の取り扱いの他、バナナや柑橘類を取り扱う堺青果センターは西日本最大の取扱能力がある。
[編集] 浜寺埠頭
タグボートの拠点となっているほか、浜寺運河では泉州ドラゴンボートレース大会が行われる。浜寺公園が整備され憩いの場となっている。
[編集] 松の浜埠頭
鋼材、鉄スクラップの取り扱いが多い
[編集] 小松埠頭
鋼材、コークスの取り扱いが多い
[編集] 助松埠頭
通称、泉大津港と呼ばれ、トライポートサザン21との愛称がある。関西国際空港からの航空貨物の取り扱い拠点を目指して整備が進んでいる。 上海・台湾と、香港へのコンテナ定期船が週1便ずつ就航。コンテナ埠頭の整備も進んでおり、堺泉北港で最も重要視されているといえる。
[編集] 泉大津港フェリーターミナル
南海本線泉大津駅との間で無料バスがある。最寄のインターチェンジは阪神高速道路4号湾岸線泉大津出入口。
[編集] 汐見埠頭
砂、砂利の搬入や自動車、鋼材の積み出しが多い。