大井川鐵道DB1形ディーゼル機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
DB1形は、大井川鐵道が井川線で用いている機械式ディーゼル機関車。井川線が中部電力の専用鉄道であった時代に投入された小型機関車である。
戦前に製造されたガソリンを燃料する機関車を改造した1~7号機と、戦後の1952年4月に加藤製作所が東上田発電所(岐阜県下呂市)建設に際して敷設された専用線に用いるため製造した8・9号機に分けられ、スタイルも大きく異なっている。8・9号機は発電所の完成した1955年に、ここの中部電力専用鉄道へ移籍した。そして1959年に専用鉄道が大井川鐵道へ移管されて井川線となったため、同社に帰属することとなった。
現存するのは8・9号機で、L字型スタイルのスタイルが特徴となっており、井川線におけるマスコット的存在になっている。かつて、多客時には本線で重連運転を行うこともあったが、出力が小さいなどの事情で現在の主力はDD20形などに移っており、構内入替などに用いられるようになった。
現在では、イベント時に千頭駅~川根両国駅間などで客車を牽引する事がある。また、機械式で一定の低速を保持したまま走行することが可能なため、除草剤散布にも使用されることがある。
[編集] 主要諸元
- 車長:4980mm
- 車幅:1829mm
- 車高:2438mm
- 自重:8.3t
- 出力:85PS×1
- 歯車比:6.8:1
- 燃料タンク容量:400l(1個搭載)
カテゴリ: 鉄道関連のスタブ項目 | 日本のディーゼル機関車 | 大井川鐵道