安田南
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
安田南(やすだみなみ、1943年11月14日 - )は、ジャズ歌手。北海道札幌市生まれ。俳優座養成所中退。
1964年頃から米軍キャンプで歌い始め、ジョージ川口とビッグ4、鈴木勲4等を経てフリーに。ジャズの枠に囚われない奔放・個性的な歌唱スタイルで、1970年代に熱狂的な人気を集める。なかでも、1977年に発表したLP『Some Feeling』は、矢野顕子『Japanese Girl』吉田美奈子『フラッパー』荒井由実『ミスリム』などと並び、日本の女性ボーカル史上に残る名盤と言われる。歌手活動以外でも、黒テントを中心とした舞台出演・ラジオのDJ・エッセイの執筆などにマルチな才能を発揮した。著書に『みなみの30歳宣言』がある。
1971年、中津川フォークジャンボリーのメインステージの安田南のライヴは、吉田拓郎率いる暴徒のため演奏前にぶち壊しになり、フォークジャンボリーは、二度と開催されなくなった。
片岡義男とともにFM東京系の深夜番組「気まぐれ飛行船」のパーソナリティーをつとめていた。
近況は不明だが、2004年7月アルバム『Some Feeling』が27年ぶりにCDで復刻された。
また、西岡恭蔵(元ザ・ディランII)の名曲「プカプカ」(みなみの不演不唱)のモデルとしても知られる。
[編集] 作品リスト
[編集] アルバム
- South(1974)
- Sunny(1975)
- Some Feeling(1977)
- Moritat(1977)
[編集] 書籍
- みなみの30歳宣言(1977,晶文社)
- FOR LADIES BY LADIES―女性のエッセイ・アンソロジー(2003,ちくま文庫,エッセイ1篇収録)