岡崎高等師範学校
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岡崎高等師範学校(おかざきこうとうしはんがっこう)は、愛知県にかつて存在した高等師範学校である。
岡崎高師は、1945年4月に全国4番目の高等師範学校として愛知県岡崎市明大寺町に設置された。しかし、同年7月に米軍による空襲を受け校舎のほとんどを焼失し、岡崎市針崎町の仮校舎の使用を経た同年12月に愛知県豊川市牛久保町に移転した。学制改革に際し名古屋大学に包括されたが、このとき設置された名古屋大学教育学部は新たに組織されたものであり、岡崎高師の高等教育教員養成の機能は継承されなかった。
通常、高等師範学校には附属学校が置かれるが、1947年4月に新制の附属中学校が設置されるまで岡崎高師には正規の附属学校が置かれず、代用附属学校が置かれていた。また、附属中学校および附属高等学校は後に名古屋市へ移転し、名古屋大学教育学部附属中学校・高等学校となっている。
現在、岡崎市明大寺町の跡地は愛知教育大学附属岡崎中学校の、附属学校の跡地は名古屋大学太陽地球環境研究所の用地となっている。
[編集] 沿革
- 1945年3月28日 - 勅令第131号により設置が決定
- 1945年4月1日 - 文部省令第7号により理科の学科を設置
- 1945年7月20日 - 米軍による空襲で校舎のほとんどを焼失
- 1945年7月23日 - 岡崎市針崎町の三菱重工業針崎工場青年学校を仮校舎とすることを決定
- 1945年7月30日 - 第1回入学式を実施
- 1945年12月9日 - 豊川市牛久保町の豊川海軍工廠工員養成所跡地に移転
- 1947年4月1日 - 文科系学科および附属中学校(新制)を設置
- 1949年5月31日 - 名古屋大学(新制)に包括され、名古屋大学岡崎高等師範学校と改称
- 1949年7月1日 - 名古屋大学教養部豊川分校を併設
- 1950年4月1日 - 附属高等学校を設置
- 1952年3月25日 - 第4回卒業式および閉校式を実施
- 1952年4月1日 - 法律第22号により廃止
[編集] 関連文献
- 『岡崎高等師範学校誌』、同校、1950年
- 山口拓史 『岡崎高等師範学校 ―新制名古屋大学の包括学校(3)―』(名大史ブックレット8)、名古屋大学大学史資料室、2004年
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