愛は勝つ
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愛は勝つ(あいはかつ)は、J-POP歌手のKANが1990年に発表した歌。
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[編集] 概要
1990年7月25日にリリースされたKANのアルバム『野球選手が夢だった。』に収められている楽曲で、同年9月1日にシングルカットされた。ちなみに、アルバム発売直後の8月には、大阪のFM802の邦楽ヘビーローテーションとなった(KANの楽曲で同FM局のヘビーローテーションとなったのは、1989年発表の「REGRETS」以来2曲目)。
フジテレビ系「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌に起用されたことで人気を博し、ロングヒットとなる。ダブルミリオンを記録し、翌年1991年に日本レコード大賞を受賞(ちなみにこのレコード大賞に出演した時、賞が演歌部門と別々なのを知らなかったKANは、最初に演歌部門で北島三郎が受賞したのを見て帰りかけたというエピソードがある)。
アルバム制作時、楽曲の打ち合わせで、KANはまだ歌詞ができていないこの曲をスタッフに「自分の才能が怖い」と言っていた程気に入っていた。シンプルで無駄のないメロディーラインで、転調の繰り返しが多いが、リズムパターンは終始一定で、コーラスもずっと入ってる。このようなアレンジは、KANが最も尊敬するアーティストの一人であるビリー・ジョエルの楽曲「アップタウンガール」に強く影響を受けている。
「愛は勝つ」というフレーズは、レコーディングに入る前年に、男の友人から恋の悩みを聞かされたことがきっかけで発想された。もともと男からの相談を嫌がっていた彼は、その男性に「大丈夫、愛は勝つよ」といい加減なことを言い、「そういう曲作るから」とその場をしのいだ。そして年が明けてからその友人カップルにまだ歌詞のついていないこの曲のデモテープを聞かせている。この時はまだ「最後に愛は勝つ」というフレーズしか考えてなかったが、友人カップルと一緒にいい曲だと言っていた。
ところが、歌詞が完成してからはテンションが下がったという。そもそもこのような抽象的な歌詞はKANには珍しいタイプであり、「愛は勝つ」という言葉のインパクトが強すぎたために迷いがあったと思われる。さらに、結果としてそれが多くの人に受け入れられることとなった。ヒットした当初は彼も困惑していたが、「これでもやっぱり自分の曲だし、いい曲だからいいか」と割り切るようになり、近年のライヴでも盛り上げ曲の一つとして積極的に演奏している。
[編集] カバー
『愛は勝つ』は2度カバーされている。2004年3月3日にYOUTH26がカバーした。また、2004年11月24日に市川由衣が4thシングルとしてカバー曲をリリースした。市川由衣バージョンは歌詞の「Oh~」と叫ぶ部分が「ラ~ラララ」とハミングに変えられている。 原曲の大ヒットを受け、アジアでも各国語でカバーされた。特にヒットしたのは香港の張学友(ジャッキー・チュン)による広東語カバー「壮志嬌陽」で、歌詞の内容は変わっているが「前向き」というテーマは共通している。
2006年12月に全国のアミューズメント施設で稼動された「太鼓の達人9」に楽曲が収録。ちなみに歌唱は声質のよく似た別人。(フリーのボーカリストもしくはバンダイナムコ社員?)
- これはそのままの音源を使用すると膨大な版権料を請求されてしまうが、新たに音源を作り直すことで版権料を抑えることができるため(他の音楽ゲームでもほとんどが同様。カバーは原則としてJASRACに許可を申し出れば簡単にできる)。特に「太鼓の達人」シリーズは誰もが聞いたことのある版権曲を多く収録することで一般層への取り込みに成功している作品なので、このような方法で製作費に負担をかけずにシリーズを作りつづけているという側面がある。
[編集] その他
スーパーファミコンのゲーム「スーパーマリオRPG」内の中ボスにカンというキャラクターがいるが、このキャラクターにマロのなにかんがえてるのという技をかけ、アクションコマンドを成功させると、「アイハカツ。」というメッセージが表示される。
[編集] 関連項目
オリコン週間シングルチャート第1位 1990年12月24日付~1991年2月11日付(8週連続:合算週含む) |
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前作: プリンセス・プリンセス 『ジュリアン』 |
KAN 『愛は勝つ』 |
次作: 小田和正 『Oh! Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に』 |
日本レコード大賞受賞作品 |
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