拠点防御方式
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拠点防御方式(きょてんぼうぎょほうしき)とは戦術のひとつ。地形的に防御効果が高く、敵の前進を阻止するのに有利な場所に橋頭堡を構築し、そこから火器による攻撃を加えるもの。
日露戦争時、秋山好古率いる日本陸軍騎兵第一旅団がこの戦術を用いたことが知られている。当時、小火器の発達により、防御力のない騎兵の弱点が最大限に露呈する事態となった。このため秋山は騎兵の長所である機動力を、単に兵の輸送手段としてのみ活用し、戦闘に際しては上記の方法を採用した。当時秋山が採用した機関砲(機関銃)に対しては防御の方法が未開発で最大限の効果を示した。
この後騎兵そのものの戦術的運用の限界が露呈することになり、軍事における騎兵の役割の終焉を迎えることになった。