日産ディーゼル・MD92エンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日産ディーゼル・MD92エンジンは、日産ディーゼル工業の大型トラック・バスに搭載されるディーゼルエンジンである。
[編集] シリーズの変遷
[編集] シリーズの解説
- 総排気量は9,203cc。ボア×ストローク125㎜のスクエアストロークタイプである。
もともとは、中型トラック・コンドルの一部の車種に搭載されていたものだが、2000年にフルノンステップバス(UA272)にMD92TA(260PS)が搭載されたのをきっかけに、バスにも搭載される事となった。 そして、このMD92系を更に進化させ、2005年には平成17年新長期排出ガス規制に適合した 新エンジン・MD92TJ(300PS)/MD92TK(350PS)が大型バス(TJは路線系/TKは観光系)に搭載された。 現行のMD92系は、尿素SCR触媒と超高圧燃料噴射(コモンレール)、酸化触媒を組み合わせた 「FLENDS」と呼ばれる排出ガス浄化システムを搭載している。
ちなみにいすゞBU-D系に搭載されたD920H(直噴式)とは排気量、ボア×ストローク比までそっくり同じである。
[編集] 搭載車種
- 大型路線バス(UA272) MD92TA(260PS)
- スペースランナーRA MD92TJ(300PS)
- スペースアロー MD92TK(350PS)
- スペースウイング MD92TK(350PS)
- コンドル(4トン~7トン車。現在は日野自動車製J07E/J08Eシリーズを搭載。)