朝びらき丸 東の海へ
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『朝びらき丸 東の海へ』は、C・S・ルイスによる児童文学「ナルニア国ものがたり」7部作のうち、3番目に執筆された作品。
ナルニア年代記として古い順にみると、『カスピアン王子のつのぶえ』に次ぎ、5番目、カスピアン王時代末期の物語にあたる。 原題はThe Voyage of the Dawn Treader。 日本で最初に出版された時の翻訳は瀬田貞二。
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[編集] 概要
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
ルーシーとエドマンドは、いとこのユースチスとともにナルニアに戻り、カスピアン王とともに東の海を目指して航海する。航海中、さまざまな不思議に出会うが、やがてユースチスは貪欲な心を抱いて竜の宝の上で眠り、竜になってしまう。
カスピアンはその後、「航海王」(Caspian the Seafarer)と呼ばれるようになる。 大航海時代や大英帝国の植民地支配を髣髴とさせる場面も出てくる航海の物語である。
[編集] 登場人物
- ルーシー
- エドマンド
- ユースチス・スクラブ
- カスピアン王
- リーピチープ
- アスラン:ライオン、「大帝の息子」でナルニアの創造主。
[編集] あらすじ
ルーシーとエドマンドは、いとこのユースチスの家に預けられる。二人はどうしてもユースチスが好きになれない。ある日、壁にかかった帆船の絵の中の海に三人は巻き込まれる。 絵の中に見た帆船に救い上げられた彼らは、前回の冒険で出会った少年王カスピアンに再会する。 カスピアンは、亡き父の7人の友人が東の海に向けて旅立った、そのあとを探す航海の途上であった。
[編集] 図書
- 『カスピアン王子のつのぶえ』ナルニア国ものがたり (3) C.S.ルイス(著), ポーリン・べインズ (イラスト), 瀬田 貞二(翻訳) 岩波書店
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