木場
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木場(きば)とは
- 貯木場の事
- 木材の切り出し場の事
- 上記1もしくは2から転化して貯木場がある地域(もしくは在った地域)の地名の事、ないしは切り出し場に由来する地名の事
である。
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[編集] 貯木場に由来する木場の地名
- 北海道苫小牧市木場町
- 北海道日高郡新ひだか町静内木場町
- 岩手県陸前高田市気仙町字木場
- 東京都江東区木場
- 東京都江東区新木場
- 石川県小松市木場町
- 富山県富山市木場町
- 愛知県名古屋市港区木場町
- 愛知県海部郡飛島村木場
- 兵庫県姫路市木場
以上の地名は海、もしくは川沿いに面している。
これは木材を海路で運んだり、上流で切り出した木をそのまま川に流したためである。
[編集] 切り出し場に由来する木場の地名
[編集] 東京都江東区木場
東京都江東区の木場は貯木場に由来する木場の中で、最も有名な地名の一つである。この木場は隅田川の河口に設けられ、江戸時代初期から、江戸への建設資材の集積上として発展した。特に江戸では明暦の大火などの大火災がしばしば起こり、その度に紀州など地方から大量の木材が木場を目指して運び込まれた。
明治維新以降になると、木場の沖合いの埋め立てが進み、木場の目の前から海が姿を消してしまった。1969年、貯木場の役割は新木場に譲られる事になり、従来の貯木場は埋め立てられ、跡地に木場公園が造成された。
[編集] 東京都江東区新木場(東京港14号埋立地)
貯木場としての役割を終えた木場に変わって、新しく東京の木場の役割を果たしたのが新木場である。隅田川の河口にあった木場に代わって、新木場は荒川の河口に設けられた。この新木場は現在でも貯木場として機能しており、京葉線や東京臨海高速鉄道りんかい線の車窓からも、その風景を眺める事ができるが、すでに丸太の形で木材を輸入する時代ではないため、貯木場のほとんどは未使用となっている。材木商の事務所や工場は現在でも多いが、一方で物流の拠点施設など他産業の進出も進んでいる。20年ほど前から急速に開発されて、大企業のオフィスビルが建ち並び、臨海部のビジネス街として栄えている。
- 20年ほど前は違法なゼロヨンが盛んに行われていた。