杉本正 (野球)

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杉本正（すぎもとただし、1959年 5月3日 - ）は、プロ野球選手。現役時代は西武ライオンズ、中日ドラゴンズ、福岡ダイエーホークスで活躍した。ポジションは投手。引退後は西武のコーチを経て現在はソフトバンクの投手コーチを務める。

[編集] 来歴・人物

1980年のドラフトで西武から3位指名され入団。1年目から先発投手として活躍し1982年・1983年のリーグ2連覇に貢献したが1985年キャンプイン直前に田尾安志選手との交換トレードで大石友好選手とともに中日に、1990年途中に山内和宏選手との交換トレードで高島覚選手とともにダイエーへそれぞれ移籍した。1993年限りで引退。

中日在籍時の1986年 8月7日、後楽園球場で行われた対巨人戦で先発登板。この日は巨人の先発・槙原寛己と8回までゼロ行進の投手戦を繰り広げたが、9回裏、中畑清にスローカーブ (このときの球速表示は90km/hだった)をサヨナラホームランされ、無念の敗戦投手。試合終了後、悔しさのあまりグラブをベンチに投げつけたシーンは語り草になっている。翌1987年には巨人との開幕戦で先発するも、吉村禎章、駒田徳広にホームランを打たれ、敗戦投手になっている。

ちなみに西武時代の1983年の日本シリーズでは巨人相手に第3戦と第6戦に先発したが、いずれも勝敗は付いていない。この2試合とも巨人の先発は槙原である (不思議なことに槙原にも勝敗は付かなかった)。

ソフトバンクの投手コーチとしては、資質の高い選手が多いことも合わせ、評価は高い。また、辛口であることでも知られ、2006年末、希望枠で入団したルーキー、大隣憲司投手が「江夏豊2世」と呼ばれる事になぞらえ「晩年の江夏さんになってもらっちゃ困る」とゲキを飛ばした。

[編集] 略歴

投打左/左
出身地静岡県駿東郡小山町
血液型ＡＢ型
球歴・入団経緯御殿場西高 - 大昭和製紙 - 西武ライオンズ（1981年～1984年） - 中日ドラゴンズ（1985年～1990年途中） - 福岡ダイエーホークス（1990年途中～1993年）
プロ入り年度・ドラフト順位 1980年（ドラフト3位）

[編集] 年度別成績

表中の太字はリーグ最多数字

年度	チーム	登板	完投	完封	無四球	勝利	敗北	セーブ	投球回	安打	本塁打	四死球	三振	自責点	防御率（順位）
1981年	西武	36	7	1	0	7	8	2	145.1	138	16	59	61	56	3.48（11）
1982年	西武	26	6	4	0	7	12	0	132.2	130	6	53	60	54	3.65（13）
1983年	西武	26	4	2	1	12	6	0	136.2	133	16	39	44	52	3.43（6）
1984年	西武	22	5	3	1	7	8	0	124.2	136	12	33	57	53	3.83
1985年	中日	23	4	0	0	5	4	0	98.2	105	14	37	60	47	4.29
1986年	中日	31	10	3	2	12	13	0	182.2	163	16	44	106	61	3.01（5）
1987年	中日	28	5	2	0	13	9	0	158	180	23	51	85	76	4.33（16）
1988年	中日	23	1	1	1	6	6	0	118.2	119	13	37	92	52	3.94
1989年	中日	23	0	0	0	3	4	0	49.2	60	4	25	22	22	3.99
1990年	ダイエー	16	3	1	0	3	7	0	78.1	106	9	31	47	43	4.94
1991年	ダイエー	15	1	0	0	3	8	0	82.2	88	13	21	41	39	4.25
1992年	ダイエー	29	2	1	1	3	5	0	62	81	6	16	29	34	4.94
通算成績	---	298	48	18	6	81	90	2	1369.2	1439	148	446	704	589	3.87