水酸化物イオン
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水酸化物イオン(すいさんかぶつイオン)とは、化学式が OH− と表される陰イオンのこと。水の共役塩基にあたり、水 (H2O) や水酸化化合物が電離すると生じる。水酸イオンと呼ばれることもある。
金属イオンなどのさまざまな陽イオンと塩をつくり、水酸化物塩を与える。水酸化物塩には、水酸化ナトリウム (NaOH) など塩基性(アルカリ性)を示すものが多い。
水酸化物イオンの中で、水素と酸素は共有結合でつながっている。
一方、アルコールやフェノールなどの有機化合物が持つ OH 構造はヒドロキシ基と呼ばれ、通常、陰イオンとしては遊離しない。
[編集] イオン積との関係
(ただし[A]はAのモル濃度である。)
と表され、25 ℃、1気圧においてその値は 1 × 10−14 (mol/L)2 である。すなわち、pH と pOH との関係は pOH = 14 − pH となる。
同条件において、純粋な水はわずかに電離して 10-7 mol/L の水酸化物イオンと水素イオン(プロトン、H+)を発生させる。
水酸化物イオンが水素イオンよりも多く存在する水溶液はアルカリ性であるという。