津軽信寿
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津軽 信寿（つがる のぶひさ、寛文9年5月24日(1669年6月22日) - 延享3年1月19日(1746年3月10日)）は弘前藩の第5代藩主。
父は第4代藩主・津軽信政（信寿は次男）。母は増山正利の娘。正室は奥平松平忠尚の養女・法雲院。側室は多数。子に津軽信興（長男）、津軽著教（四男）、娘（久世暉之正室のち保科正寿正室）、娘（岩城隆韶正室）ら。官位は従五位下、土佐守。
幼名は竹千代。初名は津軽信重。宝永7年（1710年）、父の死去により家督を継ぐ。父の墓所である廟所に高照神社を建立し、さらに津軽政方（山鹿素行の外孫）に命じて『津軽一統志』を編纂させた。
信寿自身は小野忠於・忠一に小野派一刀流を学び直伝を受け、その直伝を小野家の忠方に授けた程の剣の達人で、書画においても狩野派を学ぶなどした当代有数の教養人という、まさに文武両道を極めた人物であった。
享保15年（1730年）、嫡男の信興が早世したため、享保16年（1731年）5月16日に信興の嫡男、つまり信寿の嫡孫である津軽信著に家督を譲って隠居し、剃髪して竹翁、後に栄翁と号した。文化芸術に対する理解もあったらしく、元文2年（1737年）には自らの手で、絵入俳書である『独楽徒然集』を二冊編纂した。享保8年（1723年）に江戸の漆芸家小川破笠をお抱えとして創作活動への援助を行い、それが破笠の名声を高めるきっかけとなった。
延享元年（1744年）に信著が早世すると、ひ孫で幼年の津軽信寧の補佐に当たった。延享3年（1746年）1月19日、78歳で死去した。墓所は東京都台東区上野の津梁院。
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