湛江市
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湛江(じんこう, Zhanjiang)は 中華人民共和国広東省南部に位置する省直轄市である。中国南部の重要な海港都市で、旧フランス租借地。面積12,470平方キロ、人口657万人。
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[編集] 地理
広東省南部、雷州半島東側付根の広州湾(省都・広州とは無関係)一帯に位置し、熱帯性気候を生かして水稲、サトウキビ、ゴム、コーヒーなどの栽培や漁業、水産養殖業が盛んである。
[編集] 歴史
市域は歴史的に広東省遂渓県、呉川県に属したが、フランスが広州湾が深水良港であることに目を付け、1899年11月「中法互訂広州湾租界条約」が締結され、フランスの租借地となった。広州湾租借地にはバイヤード要塞が建設され、仏領インドシナ連邦に組み込まれてフランスの中国進出基地として発展した。
1943年2月、日本軍に占領されたが、1945年フランスは広州湾租界を中華民国に返還し、同年9月湛江市と改称、1946年1月15日湛江市政府が成立した。
1949年12月、人民解放軍が入城し、広東省直轄市となった。その後いくらかの変遷を経て、1983年12月1日地区と市が合併して現在の湛江市が誕生した。翌1984年には国務院によって沿海開放都市に指定された。
なお、湛江所属の県級市である雷州市は1994年、国家歴史文化名城に指定されている。
[編集] 経済
中国南部の重要な海港都市であり、貿易センターとして造船、繊維機械、製糖、プラスチック加工、水産加工など各種工業が発達し、外国からの直接投資も受け入れている。中国海軍南海艦隊の司令部が所在する軍港でもある。
[編集] 交通
道路:207国道、325国道
高速道路:茂湛高速道路(茂名まで)、渝湛高速道路(重慶まで)がある。
鉄道:黎湛鉄路、粤海鉄路が利用できる。
航空:湛江空港が市街地からすぐの場所にある。
客船:徐聞県の海安港から-海南省海口市にフェリー路線がある。
[編集] 行政区画
- 県級市:雷州市、廉江市、呉川市
- 県:徐聞県、遂渓県
- 市区:赤坎区、霞山区、坡頭区、麻章区
[編集] 姉妹都市
[編集] 外部リンク
- 湛江市公式サイト(中国語)
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