無名塾
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無名塾(むめいじゅく)は日本の俳優養成所。主宰は俳優の仲代達矢。創立者は仲代の妻であった故・宮崎恭子である。
学費が無料であること、直接仲代達矢の指導が受けられること、そして多くの実力ある俳優を輩出してきた実績から高い人気を誇る。そのため入塾審査の倍率は非常に高く、「劇団の東大」と称されるほどの狭き門である。
入塾者の選考は厳しいが、人の才能を見極めることの難しさについて、仲代は事あるごとに吐露している。例えば上川隆也を不合格にしたことがあるが、その後仲代は「大地の子」で上川と共演した時に手をついて謝ったという。
養成コースは3年間。原則としてアルバイトは禁止。1年目は役者として生きていくための「人間作り」に費やされ、2年目から技術養成に入る。そのしつけ、稽古は非常に厳しく、遠藤憲一が十日間で逃げ出したことは有名である(※注)。
才能がないと見なされると、養成コースの途中でも強制的に退塾させられる。しかしその際仲代は「選んだ自分達にも不明がある」として、退塾者に詫びるという。
仲代の自宅が主たる稽古場であるが、石川県七尾市中島に市営の提携劇場「能登演劇堂」があり、この劇場を起点として年に1度全国公演を行っている(公演中、出演者にはギャラが支払われる)。
本公演とは別に無名塾稽古場で行う塾生公演は「秘演」と呼ばれる。
養成期間中は、塾生は無名塾の所属であるが、外部出演に限っては株式会社仕事(元:俳優座映画放送)がマネージメントを担当している。
(※注:実際は、遠藤入塾当時の無名塾が中だるみの時期で、一部の先輩との意見の対立が原因の離反だとも言われており、少なくとも遠藤だけが悪い、落ちこぼれたというわけではないようである。現在の遠藤は無名塾出身者とも数多く共演しており、無名塾と遠藤の間にわだかまりがあるようには感じられない)
[編集] 主な出身者
無名塾出身の俳優一覧も参照。
[編集] 外部リンク
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