舳倉島
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舳倉島(へぐらじま)は、石川県能登半島の北約50kmの日本海上に浮かぶ、周囲約5km、面積1.04km²、標高約13mの小島。輪島市海士町(あままち)に属し、輪島港との間に定期船が毎日1往復運航されている。
安山岩でできた島で、北側は崖や岩礁が多いが、南側はなだらかで漁港や砂浜がある。夏(6月-10月)の漁期のみ、対岸の輪島市海士町・鳳至町(ふげしまち)から漁民が移住してくる島だった。近年は定住者も増え、2000年国勢調査によれば164人がこの島に住所を置いている。鳳至小学校・上野台中学校の舳倉島分校があるが、現在通学する児童がいないため休校中である。
漁業のほとんどは海女によるもので、アワビ、サザエ、ワカメ、テングサなどを採集する。
島の中央には灯火標高42.7mの舳倉島灯台がある。ここには海上保安庁の職員が常駐し、天気や風、海面の様子を船舶気象通報として情報提供していたが、2005年4月1日から無人化された。 島の南端に近い字高見には延喜式内社奥津比咩神社が鎮座し、近くからは5世紀と8世紀・9世紀の重層遺跡「シラスナ遺跡」が発見されている。この島は古代から日本海交通の要所であり、海士(あま)の拠点でもあった。
大陸と日本列島を往復する渡り鳥にとっては格好の休息地であるため、全国からバードウォッチャーが集まる日本有数の野鳥観察のメッカであり、確認されている野鳥は約300種類を数える。