菖蒲川 (埼玉県)

西から東に向かって流れる。一級河川となるのは戸田市南町の上戸田川合流点から下流。だがその上流の埼玉県道68号練馬川口線あたりで水が出ている。上流部では、300メートル南に戸田漕艇場が平行して細長く横たわる。堤防にそって流れ、戸田漕艇場からの排水路（今は暗渠）を合わせ、東北・上越新幹線、中山道と交差する。なお東流し、川口市に入ると南に折れ、三領水門で荒川と合流する。

[編集] 水質

宅地や工場が立地する戸田市を流れる典型的な都市河川である。すぐ西を流れる笹目川と同様に自然河川ではなく、治水のために掘られた川であるため、汚濁が問題になっている。中山道を越えたあたりは川幅が広く、水量も多い。水質は悪く、ヘドロが浮いているところもある。現在は、流域自治体や周辺市民団体の努力により、改善の方向に向かっている。近くの笹目川や上戸田川と同じく2006年7月9日より荒川の水を引いて浄化のために流している。流量は1.0m³/sで、笹目川への放流より3倍以上も多い。今後三年間の試験運用により浄化効果を検証して効果的な運用方法の検討を行い、2009年4月から正式運用に移行する予定。