藤田宜永
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藤田宜永(ふじた よしなが、1950年4月12日 - )は、作家、小説家。
初期はフランスを舞台にしたフィルム・ノワールを思わせるような犯罪小説や冒険小説を手がける。その後、主に推理小説および恋愛小説を執筆するようになり、都会的なセンスと人情の機微を描く優れた心理描写で、熟年の愛を描いた『愛の領分』にて第125回直木賞を受賞。
夫人はやはり直木賞作家である推理作家の小池真理子。夫妻で軽井沢在住。
[編集] 略歴
早稲田大学高等学院から、早稲田大学第一文学部に進むが中退、パリに渡ってフランスミステリーの翻訳を手がける。エールフランスにも勤務。
- 1980年 フランスからの帰国後、文筆活動に本格的に取り組みエッセイを執筆しつつ小説も手がける。
- 1986年 『野望のラビリンス』でデビュー。
- 1994年 『鉄鋼の騎士』で第48回日本推理作家協会賞、第13回日本冒険小説協会特別賞(黄金の鷲部門大賞)を受賞。
- 1995年 『巴里からの遺言』(文藝春秋)で第14回日本冒険小説協会最優秀短編賞受賞。
- 1997年 『樹下の想い』(講談社)で恋愛小説へと進む。
- 1999年 『求愛』で第6回島清恋愛文学賞受賞。
- 2001年 『愛の領分』(文藝春秋)で第125回直木賞受賞。
[編集] 作品一覧
- 『野望のラビリンス』
- 『瞑れ,優しき獣たち』
- 『モダン東京物語 探偵・的矢健太郎』
- 『鋼鉄の騎士』(新潮社)
- 『巴里からの遺言』
- 『壁画修復師』(新潮社)
- 『樹下の想い』(講談社)
- 『求愛』
- 『はなかげ』(集英社)
- 『虜』(新潮社)
- 『艶紅~ひかりべに』(文藝春秋)
- 『艶めき』(講談社)
- 『愛の領分』(文藝春秋)
- 『キッドナップ』
(他、著書多数)